091101 お菓子あげるから笑顔ください

「トリックオアトリック!」


木製のドアが遠慮なくバァンと開け放たれた瞬間、御剣はイトノコに資料を取りに行かせたことを後悔した。自分が行けば良かった。
目の前には満面笑顔の名前。何がそんなにおかしいのだ。というか、


「トリックオアトリートではないのか。逃げ道くらい残してくれ」

「あれっ御剣さんお菓子準備してるんですか?意外ー」

「きみ対策だ」


よりによってこんな日にやたら複雑そうな案件を回されて悪戯などで邪魔されては困ると思ったのであって、決して君の喜ぶ顔が見たいとかそういうアレではないのだ分かったか?
…笑うんじゃない名前君!


「はいはい。じゃあお菓子ください」

「まったく君は…ほら」

「おおホントに準備してる!ありがとうございまーす」


袋の中身をひととおり確認したかなたは、改めて嬉しそうに笑って御剣を見上げた。ありがちな魔女の仮装がとても似合っている。


「さすが御剣さん、わたしの好きなのばっかり!」

「う、うむ」


名前がソファに腰を下ろして何から食べようか悩み始めたので、御剣は仕事を諦めて紅茶を淹れることにした。



I'll give you treat,
so prease show me
your best smile:)




ハロウィンも悪くないとか思って、ない。






(だいたい500字)
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タイトルを英語にしてしまったので本当は多分500オーバー^^
しかし全角カウントによっててきとうに乗り越えた

御剣はとりあえずツンデレにしておけばそれっぽいとか思って、ない^^




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