委員長は女の子としてある種では理想的だと思う。
気立てが良くて、誰にでも優しくて、頭が良くて、媚びることをしない。
眼鏡かけてるのがまた似合ってて可愛いし、ふわふわパーマの髪もいいな。



津川もとてもいいやつだ。うるさいくらいにいっつも元気なムードメーカーで、班もクラスも力強く引っ張っていってくれる。
男女関係なく笑顔で話しかけるし、ときどき先生に怒られたりもするけど、それすらも笑って糧とする打たれ強さがある。


(そして、友達としては魅力的すぎた)





二人とも大好きだ。
本当に大好きなチームメイト。二人が幸せそうで嬉しい。
だから、おめでとうと言うよ。笑顔はさすがにまだ無理だから呆れたような顔になっちゃうけど、許してね。




──否、幸せの渦中からどうか気付かないで。




(春から夏の短い間に、アプローチをして仲良くなって告白までもっていけるだけの勇気は、きっとわたしにはなかった)


(どうしたって無理だった。仕方ないんだ。わかってよ、わたし)



「ああもう、しっかりしなさいよぉ…私まで泣けて、きちゃうじゃない」



板挟みにしちゃってごめんね、ありがとう皆川。
もう少し泣かせて。



高1、夏



(叶わない恋というのはある)











(492字)
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求められているのはこんな俗な悲恋話ではないだろうと思いつつ
先に書けたのは両想いではなくこちらでしたー
やっぱり本誌が…うん…

副産物ということでこちらもまりん様に捧げます!^^


あきゅろす。
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