「“ラビットフット”!!…っ津川!」

「わーってる、来いよ!」



高く軽やかに跳び上がった名前を、天井近くを韋駄天號で滑走していた津川がしっかりと抱きとめた。
名前はそのまま目前に迫ったカードに手を伸ばし──



「──よし、3班合格!」

「「イェーイ!」」



津川のコントロールで危なげなく着地した二人は班のメンバーが駆け寄るより早く、パチンと両手を合わせて笑った。



***



「しっかし、ホント津川と苗字のコンビネーションはすげーな」

「九澄。だろー?」



授業後。
いたく感心した九澄に津川はニカッと嬉しそうに笑った。
ちなみに6班は九澄の魔法なしに授業の課題をクリアしている。



「なぁ苗字、いつか俺とも組んでみねぇ?俺もなかなかヤルぜ〜」



伊勢はソロソロと手を伸ばしながら名前に近づく。
それに気付いた津川が怒鳴る前に名前は伊勢の手を払い、「遠慮しとくよ」と笑った。



「わたしからしたら、津川が一番ヤル男だもの」



伊勢が残念がるより早く、津川がその場から掻き消えた。
例によって韋駄天號の猛スピードで見る間に遠ざかる津川は、よく見れば耳が真っ赤だ。それをのんびり見送る名前。


九澄は苦笑した。
反省文は書いてもらうぞ津川。








(499字)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

どう頑張っても一貫性のない話…
津川ほんと難しい´`
津川の両想いだととにかく馬鹿で楽しい方向へ転がる辺りは津川クオリティですね!
わたしの読み込みが浅いとも言う^^←

リクエストして下さったまりん様へ捧げます!
祭へのご参加誠にありがとうございました!^^*




第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!