「聞いたよ。学年1位おめでとう、タカ」
「…君が言うのかい、それを」
つい先ほど、前期期末試験の結果が貼り出された。
ぶっちぎりでトップだろうと誰もが思っていた久澄は、驚いたことに上位50までの掲示板に、載ってすらいなかった。噂では学力の方で思いっきり手を抜いたとのこと。
こっちは真剣に取り組んだというのに!
真偽の分からない噂とはいえ、一瞬本気で腸が煮えくり返るかと思った。今でも腹の底がムカムカしている。
そして目の前で笑っている幼なじみも。
僕が好敵手として認めた唯一の女子は、試験を終えてみれば42位などという席次に甘んじていた。
同じクラスで更には同じ班だから、知っている。彼女の実力には到底値し得ない数字だと。
「どういうことなのか聞きたいな」
さてね、と頬杖をついて微笑む彼女は、ああやはり心臓に悪いほど魅力的で、その分非常に憎たらしい。
まったくどいつもこいつも!
アンフェア
一体いつになったら同じ目線に立たせてくれるんだ!(身長の話じゃないぞ!)
(424字)
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ほのぼのどころかちょっと喧嘩腰じゃねーかと思ってボツにしたものです
ヒロインの方が上なのではなく、大門と全力で勝負したことがないからどっちが上なのかすらわからない状態。
それがもどかしい大門^^
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