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願い事は未来へ
『嫌い』と『優しさ』-ツナside-


※小さな子供の住む家、のその後……的なもの※




「ツナ兄はどうして黒羽姉の事嫌うの?」

「如何してって……雪村さんは京子ちゃんy「違うよっ!!」

「フ、フゥ太……」

「ツナ兄は何も知らないんだ! ううん、何もしろうとしないんだ……! 黒羽姉の事」

「フゥ……「ツナ兄のバカ!!」



雪村さんが家(うち)でご飯を食べて行ってから、フゥ太はやたら雪村さんの事を言う。

如何してフゥ太があんな奴の事を信じるのか分からない……。あいつは酷い奴なのに。



「でも、なんで怪我してたんだろう?」



……って、なんでオレあんな奴の心配なんかしてるんだよ!? あ、あいつは……雪村さんは、京子ちゃんや零ちゃん達を虐めたんだ。

そんな奴の事を心配する必死なんて無いんだ……





─ツナの部屋の前─





「(ツナ……お前、本当は分かってんじゃねぇのか?)」






「あんな奴……早く消えればいいんだ……」



そうだ。雪村さんなんかさっさと消えればいいんだ。

学校からも、この世界からも消えればいいんだ。居なくなればいいんだ。



「あいつを助ける奴何て居ないよね……」






******



「ツナ兄があんな人だった何て知らなかったよ……」



どうしてあんな事言うのさ。黒羽姉はとっても優しい人なのに。

ツナ兄は何も知らないんだ。黒羽姉がとっても優しい人だって事。

ツナ兄は黒羽姉の事何も知らないくせに……いじめてるとか、あいつはダメだとか、あいつには近付くなとか言うんだ。

僕は絶対に黒羽姉の味方だからね、ツナ兄!




















優しさを信じる者と

一方的に嫌う者、

今此処(ここ)に両者を敵視する。

──自分達の想いと共に。






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