僕と欠片と涙の探しモノ
始まり.2
あれからやっと雲雀から解放されて、俺は無事に入学式に出る事が出来た。今俺は、クラス分けの看板の様な所に居るのだが…。
『えっと…俺は……あった。C組か…ん?』
C組“沢田綱吉、獄寺隼人、山本武”其処にはあの人から聞いていた名前が記されいて、特に【沢田綱吉】と言う名前はあの人から良く聞かされた名前だ。
知らない筈がない。
『やっと見つけたぜ』
“沢田綱吉”ブラッド・オブ・ボンゴレ…【超直感】を持つ次期【ボンゴレ10代目】になる男。
『俺の…“探しもの”の手掛かりを見つけてくれる唯一の人間。』
やっと…見つけたぜ。
『会うのが楽しみだな』
「クラス分けのもう出てるよ;;」
「すみません、十代目!」
「ハハッ、仕方ないのな」
俺が一人喜びを噛み締めていた所に三人の何やら前から仲が良さそうな感じの三人組が慌てて此方に来ていた。
そいつ等は何処からどう見ても其の三人組は俺がイタリアに居た時、ジャポーネに来た時、何度も何度も写真で見たのと同じ髪型、顔、顔のパーツが完全に一寸の狂いもなく正に同じ奴等が今、自分の目の前に居るのだから驚きを隠せない…。
『(まさか、こんな直ぐに出会える何てな)』
「えっと…俺は…」
「あっ、十代目!俺達同じクラスですよ」
「本当だな、C組だぜツナ」
「あ、本当だ。また同じクラスだね」
「そうっすね」
「だな♪」
“また”?コイツ等なんかあるのか?にしても、仲良さそうな三人組だな…。本当にこんな奴等がボンゴレファミリーなのか?
弱そうな奴等だ…
「……((チラッ」
『??』
ん?彼奴は確か…
「……((チラッ」
『(悪いが、試させてもらうぜ。)』
俺があまりに驚いて仲良し三人組をガン見してたら三人組の内の一人がさっきからチラチラ見てくるから少しばかり試させてもらう事にした。
『Piacere(初めまして)』
「えっ?えっと…」
「あぁ?なんだお前」
「何て言ってるんだ?」
『イタリア語で【初めまして】って言ったんだ』
真ん中に居る少し背が低い奴が沢田綱吉・16歳。
俺と同じ年齢で中学の時に『ダメツナ』と呼ばれていて、ブラッド・オブ・ボンゴレの血を引く者。油断は出来ねぇな。
右隣に居る奴銀髪の奴が獄寺隼人・16歳。
こいつも俺と同じ年齢でスモーキンボム・隼人と呼ばれ、自称右腕。
左隣に居る背が高い奴が山本武・16歳。こいつも俺と同じ年齢か…野球が好きな天然な奴で、時雨蒼燕流を受け継ぐ者…か
何だか考えただけじゃ弱そうだが、こいつ等もただ者じゃない感じがしてなんかゾクゾクするぜ。
そう言えば…俺まだ自己紹介してなかったなι
『初めまして、俺の名前は内藤 慶。よろしくな』
「えっと…俺は沢田綱吉、ツナって呼んでね。よろしくね慶君」
「…獄寺隼人…」
「山本武なのな」
『いや、綱吉って呼ぶぜ。獄寺に山本か…よろしくな』
さてと…そろそろかな。お前達がどれ程強いのか…計らせてもらうぜ。
『あ、後、俺…お前達の【敵】じゃねぇから』
「「「????」」」
――ビュン
「「「!!!!」」」
『避けるか、俺に攻撃しないとお前達死ぬぜ?』
「なっ、お前行き成り何しやがる」
「ちょ;;」
「なんだ?」
『だから、避けるか攻撃するかしねぇとお前達死ぬぜって言ったんだ』
さっきのあの動き…
かなり鍛えられてるなこいつ等。綱吉のあの動きは普通じゃねぇ…。
誰かに鍛えられたのか?
『あ、あまり騒ぎにしねぇから安心しな』
「テメェ!!」
「ちょ;;獄寺君;;」
「こりゃ、やるしかねぇな」
『そう来なくちゃな。言っておくが俺、強いから油断してると……ブスリだからな』
「Σなっ!」
「そ、そんな;;」
「ハハッ、面白そうだな」
やべぇな…段々ゾクゾクしてきやがった。何時もそうだ、強い奴だと思った奴が居たら何故かゾクゾクする。
なんでだろうか…
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