僕と欠片と涙の探しモノ
始まり.1
『ふぁー、もう朝か…』
ジャッポーネか…
急遽、昨日イタリアから
ジャッポーネに来たんだっけ?
其のせいか時差ボケのせいかは知らないがなんか変だ…。
確か今日からジャッポーネの高校に行くんだったな。
確か…【並盛高校】だったか?兎に角変わった名前だな…
『俺の“探しもの”は見つかるだろうか…』
俺には8歳の頃の記憶が全くない。
否、何も憶えていない…
思い出そうとすると何故か左目に激痛が走る。
だから最近じゃ思い出そうともしなくなった。
『うわっ、やべ;;入学初日に遅刻しちまう…』
慌てて着替え、朝飯も食わず家を飛び出した。
いや、マジでヤバいかもしれないんだって!?
『ハァ…ハァ…間に合った』
「君、何してるの」
『何って…みりゃ分かんだろ…』
「息を切らしてるみたいだね」
『そう…だな…』
なんだこいつ…
行き成り声かけて来たと思ったら、なんか苛々してね?
俺なんかしたか?
それにこいつ、何で学ランなんだ?此処(高校)はブレザーじゃなかったか?
しかもこいつただ者じゃねぇ…
「君…」
『あぁ?』
「名前は?」
『俺?俺は、内藤 慶だ』
「慶…ねぇ…」
『そう言うお前は名前何て言うんだよ』
「…雲雀恭弥」
『雲雀恭弥か…』
雲雀恭弥…こいつがあの人と写真で見た奴か。コイツかなりの強者だな。
何でかは知らないがそんな感じがする…。俺の中の何かが雲雀はただ者じゃねぇって言ってる。
なんだろうか…変な感じがする…
「まぁ、いいや。兎に角、君を此処で咬み殺す」
『はぁ!!?お前行き成り何言っt……』
――ビュン
『Σうわっ!』
「…!!」
ふぅー、思わず反射的に避けちまったι
てか今、何で避けれたんだ…俺?
「ワォ、慶、君やるね((嬉しそうに笑い」
『な、何笑ってんだ!』
「久々に退屈しのぎが出来そうだよ」
『退屈しのぎってな…』
そう…この出会いが俺と雲雀が初めて出会って、初めて会話した瞬間だった。
てか…初めましての会話がこれってどうよι
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