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僕と欠片と涙の探しモノ
其の子の名前.9


それに、リボーンは俺の事を詳しく知ってるんだ?情報は漏れていない筈だ…



『で、リボーンは俺に何の用だよ?』

「特に用は無いぞ」

『「じゃあリボーンは一体、何しに来たんだよ!」』

「……

「ハハッ、二人共綺麗にハモったのな」



何だよ…
用もねぇのにコスプレして来たってのかよ…

それにしても…



『リボーンは何故俺の事を知ってるんだ?』

「なんでだろうな」

『お前…』

「そうカリカリすんな」

『誰だって自分の事知られてたらカリカリ位するぜ…』



もしかしてリボーンは……俺の探しているモノを知っているのか…?

俺の、――――を…。



「気を付けろよ、慶」

『?? 何言ってんだよ?』

「そうだよリボーン。何言って…」

「特にあいつにはな…」



あい、つ?

あいつって誰の事だ?俺はあいつなんて知らな……






――ズキッ!






『あ゙ぁ゙…ッ!!』

「「「慶(君)!!?」」」

『あ゙ぁ゙、ゔ…ぁ…』

「(コイツ本当に、――記憶が無いのか?)」

『あ゙ぁ゙、ゔ…』




















――何をしてるんです?


---何が?


――君は一体何者なんです?


---なんの事?


――君とは気が合いそうだ。


---気が、合う?何の気が合いそうなんだ?


――其れではまた…―――。


---何?聞こえねぇよ…




















『!! 待って!』

「慶君?」

「どうした?」

「お前、大丈夫か?」

『あ、あぁ…大丈夫…』



さっきの声は何?俺は(多分だけど、)普通に話して、相手は敬語だった…

何で、敬語なんだ?
もう、意味分かんねぇよ…!

もしかして、夢だったのか?
あぁ!もう!!訳分かんねぇ!



『帰る!』

「えぇ!!?慶君!?」



頭が可笑(おか)しくなりそうだ…訳が分からない。“あいつ”って何だよ。

“記憶”って何だよ。俺は……あ゛ぁもう!!訳が分からん!!!

兎に角もう帰る!!




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