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僕と欠片と涙の探しモノ
其の子の名前.7


「そう…」



雲雀の奴急にどうしたんだよ?何であんな事を?俺と雲雀が会った事何て無いは……



『うぁ゙…!?』

「慶?」



またか…リボーンと初めて会った時と同じだ。左目と頭に激痛が……。



『あ゙ぁ゙ぁ』

「慶?どうしたの!?」

『来んな……』

「慶?」

『来るなって…言ってんだ…』

「何言ってんのさ。君がこんなに苦しんでるのに…」

『あ゙ぁ゙ぁぁあ!!』



何でこんなに痛いんだ…何でこんなに苦しいんだ…。何時もと違う…何時もと痛みが違う。

左目も頭もこんなに痛くなかった。なのに…、何で…



「慶……うっ…」



雲雀が慶の肩に触れた時、雲雀の脳内に何かの映像が流れた。其処に映し出されたのは――




『アハハハハッ!!』

「   ちゃん!?どうしたの!?」

「お、おい…   ?」

「「どうしたの?おねぇちゃん?」」







何…これ…。一体これは…
雲雀が考え事をして居ると違う映像が映し出された。





『貴方達は死ぬ幎(べき)存在…』

「お、お前は…   !?」

「何故此処に!?」

『マフィアは全て消える存在です。ですから((ニャ』

「おい、止めろ!」

「止めてくれ…」

『ウフフフフ…さようなら。』

「「止めろ…」」

死ね

「「ぎゃぁぁぁああ!!」」







「ハッ!」

『うぐっ…あ゙…』

「今の…は…」



雲雀は咄嗟に慶の肩から自分の手を退かせた。雲雀が今迄こんなに恐ろしいと感じた事は全く無く、雲雀の中で初めて《恐怖》と言う感情が生まれた。

其のせいか雲雀の全身からはあり得ない位の冷や汗が出ていた。頭の中に鮮明に残る少女の笑い声、助けを求める声、人から流れる大量の血、返り血を浴びた少女の顔。

思い出すだけでも恐怖で躯が震えそうになる。
ふと、雲雀が慶をみると未だに悶え苦しんでいた。



「慶、大丈夫かい?」

『ゔぁ゙ぁあ…』

「慶…」



雲雀はさっきの事があってか、慶に触れる事が出来なかった…。自分の目の前で苦しんでいるでいるにも関わらず、何も出来ないのか…と悔やむ事しか出来ない。

すると、ふと慶がフラりと立ち上がった。



「慶、もう立ち上がって大丈夫かい?」

『あぁ…、大分、ましだ』

「無理してるんじゃない?」

『大丈夫…だ。教室に戻んねぇと…綱吉…達が、心配すっからな…』

「ムッ))そう…あまり無理しないでよ」

『あぁ…。それと、さっき見たやつ…忘れろ。』

「!! 分か…ったよ。」

『ちゃんと忘れろよ』

「分かってるよ。」

『じゃあな』

「また来なよ」



あぁ。そう言い残して慶はフラフラな躯で教室に戻って行った。弁当箱を忘れて……




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