[携帯モード] [URL送信]

僕と欠片と涙の探しモノ
其の子の名前.2


『とっととかかって来いよ』

「「遠慮なくそうさせてもらうぜ」」

『はいはい』



因みに現在の時刻7:45分。早めに出て来てて良かったとつくづく思った。

遅刻すると雲雀の奴が煩いからな…



『何だよ…』

「「ぐはっ…」」

『弱っ』



何だよコイツ等…かなり弱いじゃねぇかよ。弱いくせに俺に喧嘩売るなんて馬鹿な奴等…



『って…ヤバッ!早くしねぇと…』



不良達ボコッてからコンビニを後にして、取り敢えず走って学校に向かっていた。側から見りゃ遅刻しかけている唯の高校生なのだが……



『ヤバいな…』

「標的!」

『はい?』



声がしたと思われる方を見ると小さな女の子が居た。中華風な服装、細い目、頭に三つ編みをした女の子が何故か俺に向かって「お前、標的。お前コロス!」と言って「餃子拳」とか言ってた。

オイオイ、ちょっと待てよ!この子行き成り何言ってんだ!?俺、あの子に何かしたか!?



『ちょっと待…』

「はぁ!」

『Σうわっ!』

「はぁ!」

『ちょっと…』



なんだこの子…何か微妙にゾクゾクして来た。もしかしてこの子強いのか?



「標的、コロス」

『ちょっと待てって』

「はぁ!」

『はぁー…だ・か・ら』





[←][→]

2/10ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!