僕と欠片と涙の探しモノ
其の子の名前.2
『とっととかかって来いよ』
「「遠慮なくそうさせてもらうぜ」」
『はいはい』
因みに現在の時刻7:45分。早めに出て来てて良かったとつくづく思った。
遅刻すると雲雀の奴が煩いからな…
『何だよ…』
「「ぐはっ…」」
『弱っ』
何だよコイツ等…かなり弱いじゃねぇかよ。弱いくせに俺に喧嘩売るなんて馬鹿な奴等…
『って…ヤバッ!早くしねぇと…』
不良達ボコッてからコンビニを後にして、取り敢えず走って学校に向かっていた。側から見りゃ遅刻しかけている唯の高校生なのだが……
『ヤバいな…』
「標的!」
『はい?』
声がしたと思われる方を見ると小さな女の子が居た。中華風な服装、細い目、頭に三つ編みをした女の子が何故か俺に向かって「お前、標的。お前コロス!」と言って「餃子拳」とか言ってた。
オイオイ、ちょっと待てよ!この子行き成り何言ってんだ!?俺、あの子に何かしたか!?
『ちょっと待…』
「はぁ!」
『Σうわっ!』
「はぁ!」
『ちょっと…』
なんだこの子…何か微妙にゾクゾクして来た。もしかしてこの子強いのか?
「標的、コロス」
『ちょっと待てって』
「はぁ!」
『はぁー…だ・か・ら』
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