僕と欠片と涙の探しモノ
小さな彼奴.4
(このガキ…無駄に避けやがって…俺で遊んでやがんのか)
『畜生…』
「(フッ)もう降参か?」
『んな訳ねぇだろ?』
(やっぱ体術だけじゃ無理か…なら)
『行け!燕(ツバメ)、翼(ツバサ)、椿(ツバキ)!』
「!!」
リボーンに襲いかかる三つの何か。リボーンも突然の事に驚きを隠せず一瞬動きが止まってしまうが其処が最強のヒットマン、上手く攻撃をかわす。
其の動きは正に【人間】の様な動きをしている。
「お前…何時から傀儡(かいらい)になったんだ?」
『燕、翼、椿はあの人が俺の為にって作ってくれたんだ』
「あの人?もしかして俺の言うあの人は【九代目】の事か?」
『あぁ、そうだ』
「そうか…」
傀儡(かいらい)とは【人形使い】の事。燕、翼、椿を作ってくれたあの人…基、九代目が三体人形をくれた。
俺の武器になる様にと…。其の作りは正に人間の様で触り心地も見た目も髪や目や細かな所は本当に生きている人の様で、初めて見る人間は心底驚きを隠せる筈がない。
「良かったじゃねぇか」
(と言う事は秋の奴ボンゴレ十代目の事も知ってんだな)
『あぁ、因みにこいつ等に名前を付けたのは俺だぜ』
「だろうな。お前が好きそうな名前だ」
『そうか?』
「あぁ」
さっきからリボーンの奴何かを知った様な口振りだな…、それに俺の元々の名前迄知ってやがった…。リボーンは俺の知らない何かを知ってんじゃないのか?
『流石に体術だけじゃ無理だと思って燕、翼、椿を出したんだぜ』
「だろうな。お前、さっきから本気出してねぇからな」
『バレてたか…』
「なんで本気で来ないんだ?」
『それは…』
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