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キセキの秋桜



「二人共如何したんッスか?」

「いえ、何でもないです」

「何でもないよー。きーちゃんこそ如何したの?」

「二人がぼーっとしてるから、気になっただけッスよ」




ニコッと笑いながら、少年はそう言った。




「ふーん」

「ちょっ……その反応なんすか!?」

「じゃあ行きましょうか」

「うん」

「黒子っち酷いッスよ〜」




心配になって声を掛けた黄瀬だったが、結果的には桃井と黒子に遊ばれる事になったが、黄瀬は黄瀬なりに空のことが気になっていたのだ。




(さっきの子……大丈夫ッスかね? 怪我といい雰囲気といい普通じゃなかったし……ちょっと心配ッスね)




「黄瀬君?」

「ああー、今行くッス
(黒子っち、相変わらず存在感薄過ぎッス……)」




帝光中のキセキの世代と並盛中のボンゴレ十代目の双子の妹が関わりを持った時、運命の歯車が回り出す。




「(あの子は、何かある……)」




考え事をしながら、空には何かあると確信した帝光中バスケ部キャプテン赤司は、ふと振り返ると綺麗な夕焼けが見えた。




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