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キセキの秋桜



あれから、部屋に戻り寛ぎながら一人傷の手当てをしていた。




「これ、傷痕(きずあと)になるかな……」




(おかずが無かったのって、やっぱり気のせいじゃない気がする……)




手当てをしながら何度も夕食時の事を考えみるが、答えは同じで理由が分からない。それに加え、ビアンキに睨まれた事も不思議で仕方なかった。




「……。
(ママもビアンキさんも私がイジメられてるって知ってるのかな? でもママ達は知らない筈じゃ……)」




コンコン

ガチャ




「手当てしてんのか?」

「リボーン君。如何したの?」

「此れを渡そうと思ってな」

「?」




空の部屋を訪れたリボーンが珍しく心配そうな顔(ポーカーフェイスなので分かりにくいが)である物を渡しに来たと言う。絆創膏や消毒液など救急箱にしまい元の位置に戻すと、座っていた場所に座り直した。




「何を渡しに来たの?」

「此れだ」

「!? こ、此れって……拳銃!!??」

「そうだぞ」

「こ、こんなの要らないよ!! 私使い方知らないし!」

「護身用に持っとけ。使い方と……色々ネッチョリ教えてやるぞ」

「ね、ネッチョリヤダーーーー!!!!」




……と、そんなこんなで数日間リボーンにネッチョリ色々と教えてもらったのでした。

教えてもらった事で、自分の運命がガラリと変わってしまう事にも気付かずに……。




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