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キセキの秋桜



ガチャ




「「ただいま〜……」」

「あら、お帰りなさい──ツナ」

「「え」」

「あら、ソラ居たの? お帰りなさい」

「た、ただいま」

「ツナ兄、ソラ姉、お帰りなさい」




(今、ビアンキさんに睨まれた? 私ビアンキさんに何かしたっけ?)




「ママンがもうすぐご飯だって!」

「分かった、有り難う」

「有り難う、フゥ太君」




二人はニコリと笑うと、部屋に着替えに行った。




ガチャッ




「ふぅ、ただいま」

「遅かったな」

「え。あ、ただいまリボーン君」

「あぁ。……おい、その傷如何した」

「あ、えっと……何でもないよ?」




(学校でイジメられてるなんて、死んでも言えないよ、特にリボーン君には……)




「三日前からの傷はそういう事か」

「え? (しまった! 読心術使えるんだった……)」

「洗い浚(ざら)い話してもらうぞ(ニヤリ」

「……はい」




それから空は、着替えながらリボーンに半強制的に(銃で脅されながら)三日前の事を全て洗い浚い話した。




「そういう事か……」

「うん。あ、でもママ達には話さないでね?」

「ああ」




コンコン




「どうぞ」

「ツナか?」




ガチャ




「ご飯出来たって」

「今行くー」

「今行くぞ」

「あ、あのさ……」

「? お兄ちゃん、如何したの?」

「あ、いや……。早く行こ?」

「うん」




─リビング─




「わぁー、美味しいそう!」

「もう、空ちゃんったら」

「本当の事だもん」




(ママに隠し事してるみたいで、ちょっと気が引けるなぁ……)




「じゃあ、食べましょうか」

「「「「「はーい!」」」」」

「「「「「「いただきます」」」」」」

「え(な、なんで?)」

「空?」




(私だけ、おかずがない……?)




「如何かしたの?」

「う、ううん。何でもない」




食卓に並べられたおかずの数と食卓に居る人数が合わない事に疑問に思った。でも、何かの間違いだと思い何も言わずに黙々と食べ出した。




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