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恋は盲目ランウェイビート



※榛名のキャラ崩壊が酷い
※下品?です
※R-15指定まではいかないハズなんです←



「よしタカヤ、今すぐ脱げ」
「死んでください」


久しぶりに俺の家に来たタカヤに開口一番そう告げれば、それはそれは冷たい目で睨まれた。
なんて無表情だ。
感情が消えている。
本気で死んでください、と言ってるみたいだ。

…いいな、ゾクゾクする。
その目でもっと睨まれてぇ。
そんでもってその目を快楽に溺れさせてやりてぇ。


「…なんか、変なこと考えてるみたいなんで俺帰りますさようなら」
「ちょ、待っ、タカヤ!」


と、己の思考に耽っていたところ、それを読まれたらしくタカヤが踵を返す。
慌てて立ち上がり、部屋を出て行こうとする身体を引き寄せ、そのまま腕の中に閉じ込めた。


「お前帰るとか言うなよ!」
「邪なこと考えといて何言ってんですか」
「しょうがねーだろ!会うの何日ぶりだよ!」
「…せめて考えてなかったって否定してくださいよ」


はぁ、と呆れたようにため息を吐かれる。
なんだよ、考えてたもんは考えてんだよ自然の摂理だ。
さっきも言ったが、いったい何日ぶりだって話だ。
こんなふうに触れることは愚か、電話やメールもままならないくらいお互い忙しかった。
そこで漸く今日、予定が合って、こうして部屋に呼び出すまでに至ったのに!

ムッ、と怒るようにしてタカヤを見れば、またもため息を吐かれ、腕を外された。
コノヤロー、俺に抱き締められんのがイヤだってか。


「ったく…アンタってホントわけわかんね」


タカヤは俺から離れるとそのままベッドに腰を下ろす。
俺を見上げるその目はやはり冷たく、心底呆れ返っているとでも言ったようで。
やっぱりいきなり脱げはねーか…なんて思いつつも欲求に勝てる気はしない。

そのままタカヤの頬に手を伸ばし触れる。
少しはびっくりしてもイイもんだが、タカヤは微動だにしない。
…くそ、このツンデレめ。
ホントは嬉しいくせに、俺に会いたかったくせに!


「タカヤあぁ!」
「うわっ、ちょ…!」


衝動のままにタカヤに抱き付き服に手をかける。
シャツのボタンをぷちぷちと外し始めると漸くタカヤが暴れだした。
だがしかし、俺に力で勝てるわけでもなく。(ましてや俺はタカヤが俺の身体を大事にしてくれていることは知っている)
その身体に、ゆっくりと手を這わす。

…ズルくねーかって?
ズルくてもいいんだよ。
タカヤが欲しいんだ。
タカヤが、好きだから。
それになんだかんだ言って、タカヤも俺のこと大好きだかんな。


「も、ときさん!離してください!」
「ヤだ」
「ヤだじゃねーよ!訴えますよこんな無理矢理…!」
「ん?なんだタカヤ無理矢理のがやっぱいいのか?」
「言ってねェ!」
「ゴーカンプレイがいいなんて…タカヤ変態だな」
「アンタだけには言われたくねーから!つーかだから言ってねーし!」
「俺は変態じゃねーぞ」
「だったら今すぐその手を離してくださ…っひゃ!」
「それは無理」


イヤイヤと首を振るタカヤを手で押さえつつ、ちゅ、と首元にキスを落とす。
それだけでタカヤはびくっと身体を震わせ、途端におとなしくなった。

ほら見ろ、タカヤだって結局本気で嫌がるわけじゃない。


「ターカヤ」
「っ、ちくしょ」
「いっぱい、愛してやんよ」
「…変態!」


変態変態…変態か。
変態かもな、タカヤ限定で。
だってタカヤ見てっと、ムラムラするし。
あんなことやこんなことしたくなるし。
変態…いいじゃねーか。

つーことで残念、タカヤ。
変態は褒め言葉だ。

まぁそれもこれも、タカヤが愛しいからなんだぜ?





恋は目ランウェイビート

(一度走りだしたら止まれやしない)
(高鳴る鼓動は君のせい!)





―――――
何がしたかったんだろう、と途中で思ってもそのまま突っ走るのがわたしです、きゃ。
タカヤ変態だな、って言わせたかっただけではない←
そしてわたしには珍しいツン阿部である←




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