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疑似レッスン3
■ 7

胸に散らばる赤い印に唇を寄せ、舌で触れながら、ちゅぅうと吸い上げる。

「ひぅっ!……あ…やぅ……」

きゅっと背が反り返る高山の肩を押さえ込んでいた潮田も、山本が始めた遊びに気付き、笑みを浮かべながら鎖骨につけられた跡へと吸い付いた。

「……ぁ、…んっ……なんでっ……」
「先輩、誰のが一番感じる?」
「……っ、ふ……知らなっ……」

ちゅう、ちゅ…ちゅばちゅばっ……ちゅぷん。
三ヶ所で突然始まった吸引愛撫に、高山の身体が怪しく揺れる。
次々と位置を変える山本と潮田だが、そのどれもが新城が残したキスマークの上からずれる事は無かった。
最も感度が高い場所ばかりを吸われ、その度にビクビクと強張る身体が引きつるように跳ねる。
終いには山本が左の乳首に吸い付き、唇で覆う乳輪ごと吸い上げ始めた。

「ぅやぁ……、あ…や、ま本っ……」
「……っん…ちゅ……ん…、先輩、これはどう?……んぅ〜〜」
「はぁ、はっ……ぁあっ…」

右手で押し退けようとするが、吸い上げながら舌で乳首の先端を舐められれば、頭を掴む手がぐにゃりと脱力する。
更に山本の右手がゆるゆると下腹を撫で擦り、高山自身に触れるギリギリのラインを指で何度も往復する。

「はぁ…ぁ………や、だっ……」

高山は仕切りに首を振り、拒否の言葉を紡ぐ。
しかしその言葉は、愛撫を止めて欲しいのか、はたまた焦らさずに中心に触れる事を望んでいるのか?
新城はゆっくりとした抽挿を続けながら、三人に身体中を吸い付かれ身悶える高山の媚態を見下ろしていた。
その熱い視線は一時も離れず。
高山の感じ入る表情を観察するように見つめていたが、深く差し込んだモノをその場に留め置き、不意に左手を伸ばし腰に触れた。
そのまま腰から肩に担いだ高山の右脚を流れるように擦り上げていく。
と、脹ら脛を抱えるように止まり、親指がそこに白く引かれた古い傷跡をやんわりとなぞる。

「…っん!」

不意の刺激に、高山は目を見開き新城を見上げた。
ガチリと絡まり合う視線。
新城は受け止めた視線をすかさず捕らえ、瞳をジッと見つめながら、掴んだ脚を伸ばし顔を寄せ。

「……ぁ、やめろ!」
「……………」

見せびらかすように突き出した舌先で、つぅーっと傷跡の端から端まで辿る。

「……ぅくっ……」

喉に絡まったような声と共に、長い脚がヒクンと跳ねた。
咄嗟に新城の手を振り払うように逃げようとするのを、両手で掴まえ離さない。

「やめろっ、新城っ……ぅん、やっ……」

ガクガクと震える脹ら脛を齧り付くように唇で挟み、ちゅぷちゅぷと舌で傷跡を刺激する。
唾液が膝裏を滴り落ちていく程に、舐めしゃぶり、首筋や胸につけたのと同じ跡をつける作業に移る。
じゅっと短く強く、柔らかな肌を吸い上げれば、高山は全身で反応を返す。
三人が取り付く不自由な身体を、それでも動かさずにはいられない。

「嫌だ…って……、それ、やめっ…っ、…やぁ!」

よっぽど感じ過ぎるのか、今まであれほど怪我を負わせる事を躊躇し乱暴な抵抗をしなかった高山が、我武者らに脚を蹴り上げようとしていた。
余裕も無い程に、狭いソファの上で身じろぎを繰り返す。
だが三人の男達の手は易々とその抵抗を押さえ付け、右足さえも新城に強く抱き込まれ逃げられない。
高山は泣きそうに顔を歪め新城を見上げた。

「し、んじょ…、止め、てくれっ…ぅあっ…や、…んぁっ……」

懇願の途中で、表情をおさえるように顔の前に掲げられたビデオカメラに気付き、慌てて反らす。
意識が反れた隙に、新城は動きが止まった脚へと吸い付いた。

「……ひぅ……もっ…、嫌だって…言っ…ん……、はっ…はぁ……」
「でも俺はこっちを信じます」

新城は呟きながら、また傷跡に舌を這わせた。
その途端、後孔がひくひくと新城のモノに絡み付く。
嫌がる言葉よりも、身体がこの行為を喜んでいるという証拠を直接に肌で感じ、新城はぬちりと腰を押し付けた。

「ん、うっ…」

連動するように、高山の中心がぷるりと震えた。
また新たな蜜が溢れ出ると共に、新城の腕の中で引き締まった脚からカクリと力が抜ける。

「あはっ、やっぱり新城のが一番感じてるかもね」
「えぇ?そうかな〜?」
「だって先輩の反応、明らかに違うもん」

松下は弄っていた高山の手を離すと、静かならがもジィーと機械が作動する音を鳴らし続けながら、カメラで執拗に高山の顔を狙う。
淫らな吸引音は鳴り続け、その度に高山の表情がころころと変わる。
甘い刺激に耐えようと唇を噛み締め、眉間に皺を寄せ。
だがふと、堪えきれない気持ち良さに弛み、唇がふわりと解け、隙間から甘い声が漏れる。
と、思えば、次の瞬間には激しい快楽にぐにゃりと蕩け歪み。

「ふふっ…、先輩、すっごく色っぽいですよ」
「…っ、や……撮るなっ……」


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