[携帯モード] [URL送信]
■ 1

春休み。
人気の無い校舎の片隅、卒業生を見送った三年生の教室。
そこで、今日は補習が行われていた。
対象の生徒は3名。
いずれも、授業もろくに出ず試験さえもサボった不出来な生徒ばかり。
しかもこの三人が日頃つるんでいるからたちが悪い。
三人を受け持っている担任教師、木月亮介は呼び出しておきながら、今日も来ないかもしれないと思っていた。
しかし珍しく時間通りに三人はやってきた。
隠す事無く本心から嬉しそうに笑い迎える木月だったが、三人はニヤニヤと嫌な笑いを浮かべながら、目配せ合っている。
その様子に、嫌な予感を覚え無意識に後ずさるが、素早く察した藤沢源太に手首を掴まれ捻られてしまった。
役割分担が決まっていたのか、音無祐介はカーテンを閉め始め、もう一人の生徒、室井翔太は机を乱雑に動かし、教室の中央にスペースをあける。
背後に立つ藤沢に腕を捕われ、前からは二人が躙り寄る。

「お前ら、何をっ…!」
「楽しい事……だよ」

耳元で囁く声。
背筋を冷たいものが駆け抜けた瞬間、六本の手が伸ばされた。









「ひぃ…はぁ……あ、ぁ…やめっ……も、もぅ…んんぅ!やあっ……」

ぐじゅ、ぐじゅ……。

「んぅっ……」
「ふぅあっ…抜いてっ!なかぁ、あ、あっ!」

体内を貫き最奥まで届いた熱棒が、中で僅かに大きさを増した。
グッと何かが沸き上がる感覚に、四つん這いの姿勢で無理矢理押さえ込まれた四肢をブルリと震わせながら、木月は力無く、それでもあらん限りの声で叫んだ。
だが残酷にも、その願いは受け入れられる事無く。
ふぅっ。
後ろから覆い被さる藤沢の、噛み締めた歯の合間から漏れる興奮に濡れる熱い息が、木月の耳をくすぐる。

「ははっ……出すぜっ」
「やぁっ!」

予告通り、先端から吹き出した精液が、腸内に溢れた。
腕で支えていられなくなり、ガクガクと震えながら木月の上半身が床に崩れる。
だが抱えられた腰はそのまま。
どぷりどぷりと吐き出されるモノ、全てを受け入れさせられる。

「ぅ、…はぁ、ぁ、はぅ…あ、くるしっ……んぅ……」
「はっ」

最後まで出し終え、満足そうな息を吐き、藤沢はずるりと自身を引き抜く。
とたん、ポカリとあいたままの孔から白い液体がどろりと垂れ落ちた。
その光景を見つめニヤリ笑いながら、額を濡らす汗を雑に拭う。
床に手を付き身を屈め、腰だけを高く上げて床に俯せる木月の横顔を覗き込んだ。

「良かったろ、先生?」

言われた瞬間、木月はビクンと肩を震わせた。
次いで、ゆるりと虚ろな瞳が声の主に向けられる。
何か言い返そうと、荒い息でいっぱいの口端を舌で湿らした。
が。

「はい、先生。休んでないで……次、俺の番」
「なっ……離せっ、ぅくっ……」

藤沢との行為を横で見ていた音無が、いつの間にか背後に立っていた。
背後から抱き起こされ、木月は身を振って腕から逃れようとする。
しかしもう何度もイカされた身体はろくな力が出ない上に、横に控えていたもう一人の仲間、室井の加勢が加わればもう完全に敵わない。
簡単に腕の中に捕われた身体ごと、音無は床にしゃがみこんだ。

「ほら、暴れない!俺ら、優しいっしょ?出来れば暴力とかふるいたく無いんだから」
「そうそう。おとなしくしてれば、先生も気持ちいいじゃん?」
「触るなっ…、ぅあっ……」

指が一本、体内へと入れられた。

「もぅ、ジェルとかいらねえな」
「こんだけ中出しされたらぬるぬるだぜ」
「お前、量が多いんだよ、源太!」
「うっせ!俺だけじゃねぇだろ。それに先生の要望でもあるだろ。いっぱい欲しいってな」

音無に抱え込まれ、正面を向かされた木月の顔をにやにやといやらしい笑みを浮かべ笑う藤沢を、木月はキツい眼差しで睨んだ。

「そんな事、言ってなっ…っあ!」

反論する言葉を遮るように、座り込んだ音無の固く熱いモノの上に落とされた。
ずぶずぶと肉壁を掻き分け潜り込んでくる。

「ぅくぁ…ん、んぅ……ぁ…ぁ、あぁぁっ」
「うはぁ……良い感じ。二巡目にしてやっと慣れてきた?」
「ひぃっ……ぁ、あ、やぁっ……」

膝裏を掴み大きく両側に広げながら、ゆさゆさと身体ごと揺らせば、露出した下半身からじゅぽじゅぽと粘液をかき回す濡れた音がする。
木月の背が衝撃に反り返り、自分を犯す男の胸に凭れる。
はかない抵抗をしていた両手は、自重でより深くなる突き上げから少しでも逃れようと、両足を抱える音無の腕に縋り付いていた。

「うぁぁっ……あっ、はぁ……」

何度も入れられ、何度もイカされ。
すっかり感じるようになった腸内を、先端が容赦なく突き上げ嬲る。
木月は背筋を這いのぼる快楽に顔を歪め、少しでも堪えようと首をゆるりと振った。

「音無、早くイケ!んで、俺と変われ」
「楽しませてくれよ〜。でなきゃ先生も物足りねぇじゃん」
「ははっ、ジャンケンが弱いお前が悪いぜ、室井」
「くそっ……んじゃ待ってる間は先生にご奉仕するか」
「やぁ…っ!駄目っ、室井っ!さわらっ…ん、あぁ!」


[*前へ][次へ#]

2/6ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!