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■ 6

あくまでも快楽だけを流し込む愛撫は、薬にまみれた誠司の身体をあっという間に燃え上がらせた。

「……っ、……ふっ…嫌やって、手ぇ……どけぇっ……ぁあ…」

否定する意思さえも、大きな波に飲込まれそうになる。
それでも必死に静止を求め声を振り絞るが、次から次へと溢れ出す甘さが混じる吐息に邪魔をされ、それもままならない。

「はぁ……ぁ……」

耐える誠司の身体は時折大きく震え、堪え切れない熱い息が口から漏れる。
それを大輔は決して見逃さない。
反応する箇所を指先でじんわりと擦りながら、中指に添えるよう人指し指を差込んだ。

「ぅん、…も、…苦しっ……」
「苦しいだけですか?」
「当たり前っ、やろっ……あぁ!」

文句を言う口に合わせて、先程ソファの上で確認した誠司の一番弱い所を捉えた。
しこりの様に僅かに固くなっている部分を指腹でそっと転がせば、誠司の身体は面白い程反応を返す。
ビクビクと身体全体を揺らしながら、我慢出来ずに声をあげ続ける。
そして少しずつ立上がりかけていた前までもが、一気に反り返えった。

「ははっ、やっぱりココ、良いんだ?凄い感じてる」
「く………ちゃう……あぁ、…あっ…」
「本当に誠司さんは素直じゃないなぁ。ここもこんなにしておいて」
「…あ……やめっ!」

言葉と共に前を触れられ、誠司は思わず叫び声をあげた。
的確に感じる箇所を暴き出し触る指に、手に。
大輔の眼前に全てが晒されているのを改めて意識して、誠司は無意識に含んだ大輔の指を締め付けてしまう。

「そこ……も…ふぁ……や、あ…あぁ…」
「なんですか?ちゃんとね、言ってくれないと解らないっすよ。誠司さんはどうして欲しいの?もっとですか?」
「…ちゃう、てっ……だっ、もぅ、やあ…」
「え?もっと強く?」
「ひぁっっ!……もう、指ぃ……はなっ、あぁ!」

わざととぼけながら大輔は何度も何度も、しつこいくらいに中のしこりを責めた。
弱くくすぐるようなタッチで撫でたかと思えば、少し強く押しつぶす様にこね、また指を増やして周囲の壁にも振動をおくる。
すると、くちゅくちゅと中まで流れ伝う先走りが音をたてた。
誠司は感じ過ぎるのか、浅く短い呼吸を繰り返していた。
閉じる事が出来ない口からは、涎が一筋溢れているが、それさえも今は気にする余裕も無い。
そんな中で、大輔に誘導されるまま言葉を返そうとするのだが、口から漏れるのは、快楽を示す喘ぎ声の方が多くなってしまう。

「あぁっ、…だっ……あっ、うんっ!」
「喘いでないで、ちゃんと言ってくださいよ、誠司さん?どうして欲しいんですか?」
「だ、い輔っ……だかっ、らっ……もぅ、あっ…あっ……んあぁ……」

止める気なんてこれっぽちも無い癖に、大輔はわざと誠司に希望を持たせる様な事を囁いた。
必死に声を振り絞る姿をうっとりと見つめながら、わざと絶妙な力加減でしこりを弄る。
すると指の動きにあわせる様に、小さく震える身体。
今まで堪えようとしていた嬌声さえも、飲込む事が出来ずに派手な声があがる。
たった数時間前の誠司からは想像も出来ない程の乱れた姿に、大輔は無意識に喉を鳴らした。
しかも、それが自分のもたらした変化だという事が、またたまらない。
もっと指だけで感じる姿を堪能していたかったが、自身の限界を感じ、大輔は次に進む事にする。


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