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■ 7

いらなくなった椅子を隅へと雑に滑らせながらも、慎吾の手から離れた途端に逃げようとする裕史の胸に背後から手を廻し抱き寄せた。

「こっちも綺麗にしないとな、裕史」

言うが早いか、武光の片手が腰に伸びる。
そしてボディソープを垂らしながら、ちゅぷんと滑りに任せて臀部へ手を這わす。
椅子に開けられた溝へとそのまま手を突っ込み、割れ目を辿った指が遮るものの無い後孔へと遠慮なく触れる。

「んぅぅっ!」
「どうだ、この椅子の方が良いだろ?」

差し込んだ中指で奥をくちゅくちゅと掻き混ぜれば、隙間から慎吾が数分前に放った精液が零れ始める。
胎内で蠢く指と、中のモノが蕩け出る感触に、裕史は引きつるように身体を震わせた。
思わず振り払うように前へと逃げても、空いた溝がどこまでも武光の手の侵入を許してしまう。
前に座る慎吾に受け止められた所で、再び後孔の中へ潜り込んでくる指に、たまらず慎吾の肩へと身体ごと縋り付き、額を押し当てた。

「……っ、はっ…ぁ、…ぁあっ……」
「慎吾、たっぷり出したな〜。掻き出しても掻き出してもまだ出てくるじゃねぇか」
「ははっ、すいません。……でも、こんな椅子がなんで置いてあるんですかね?」
「そりゃやっぱ、皆が同じ事を考えてるからだろ。離れの部屋付き露天風呂なんて、やれって言ってるようなもんじゃね〜か。なぁ、裕史?」
「くっ……っぅ、あ……」

中のモノを掻き出しながらも、その指は裕史の弱いポイントを弄るのを忘れない。
指が届く限界まで付き入れて、ずるずると内壁を擦りながら引き抜けば、椅子の上で裕史の腰がヒクヒクと震える。
もちろん、武光の問いに応える余裕も無い。
唇を噛み締め目元を紅潮させ耐える裕史の表情をじっくりと堪能していた慎吾だが、込み上げる衝動に素直に身を任せ、大きく割り広げられた足に手を這わせ始めた。
内股を撫でながら、足の付け根ギリギリを指でなぞれば、ガクンと身体が跳ねた。

「ぃ、はぁっ…!」
「敏感ですね、先輩」
「……っ、ふ、んぅ……」
「ははっ、前も後ろも念入りに洗ってもらって良かったな、裕史」
「……ぅあ……、あ、ぁ…や、めっ……っく……」
「隅々まで綺麗にしないとね」
「や……ぁ…、あ……」

タオル越しと素の手の平の二つの違う感覚が、あちこちを這い回る。
足の指の間や、踝、そして脇腹から乳首へと、バラバラの箇所を同時に弄られ、裕史は窮屈な体勢ながら身悶えずにはいられない。
ぬるぬるした泡が全身に纏わりつき、微弱なシャワーの刺激が肌を打ち続ける。

「ぁ、はぁ…は……もっ……ぁ、あ……」

肌寒い空気に包まれている筈なのに、全身は燃えるように熱い。
武光の指がその熱を更に煽るように、後孔を出入りしていた。
一本だった指がいつの間にか三本に増え、深く付き入れた中でそれぞれの指先が好き勝手に内壁を擦っている。
力の抜けた裕史の身体は、気付けば背後に倒れ込み、武光へと凭れ掛かっていた。
そのまま胸を突き出すように抱え込み、両脇に垂れ下がる腕をグイと後ろに引いた。
すると繋がれた足首も付いて行き、自然と慎吾へ向けて両足をより割開いてしまう。
その曝け出された中心を、慎吾の指先が優しく撫でていた。

「やめっ…、ぅ、ひっ……んっあ……」

咄嗟に閉じようとする膝が、手首の戒めに阻まれ空をきる。
慎吾はわざとピトピトと先端を触れるか触れないかの力加減で突つきながら、その視線はもっと下、身体の傾きに寄って慎吾へと向けられた後孔へ注がれていた。
椅子にあけられた溝の奥から伸びた武光の指を飲み込む淫孔は、指が出入りする度にぐにぐにと形を変え、僅かな隙間から泡が吹き出す。
時折、ピクリと膝が跳ね上がり、合わせるように勃ち上がる中心もクンと揺れる。
慎吾はその淫らな光景に、無意識に口内に溜まる唾を音を立てて飲み下した。

「先輩、凄くやらしいですね。武光先輩の指を頬張って、中、弄られて……気持ちが良いですか?」
「ぅ、やっ……見るなっ!」

慎吾の囁きに、裕史は自分がとらされている格好と、それを全て真正面から慎吾が見つめている事に気付き、一瞬にして頬を熱くした。
すぐに視線から逃れようとするが、慎吾の手に両膝を抑え込まれてしまう。
せめてもと唇を噛み締め顔を背けるが、それも許さないと武光の指が容赦なく前立腺を押しつぶす。

「あぁ…、っ…ん……」
「どうだ、慎吾?そっちはそろそろ綺麗になったか?」
「はい、だいたい洗い終え………あぁ、裕史先輩ったら、駄目ですよ」
「ん、どうした?」
「いえ、せっかく綺麗に洗ってるのに、先っぽからヌルヌルしたモノが零れてきて……止まらないですね」

ちゅぷ。
言うが早いか、慎吾の指が散々弄っていた裕史のモノの先端を摘む。
とろりと先走りの蜜が溢れて竿をつたい降りるのを見下ろしながら、徐に中心へと顔を寄せた。


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あきゅろす。
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