■ 4 浮力のおかげで自由自在に出来る裕史の身体を巧みに操り、より感じるポイントをゴリゴリと嬲りまくれば、膝から先の自由な足がじゃばじゃばと湯をかき、派手な水しぶきを上げる。 「ひっ…、ぁ…あぁ……、そこっ…やっ……」 「おいおい、激しいな、裕史。感じんのは良いけど、こっちは湯をかけられて頭までびしょ濡れだぜ」 前に立つ武光が、長めの髪から雫を落としながら、鬱陶しそうに髪をかきあげる。 そして大きく開かれた中心に手を伸ばし、お仕置きとばかりに、裕史のモノの根元を握りしめた。 「ぅあっ…あ、たけみ、つ…ぅ………」 「湯の中だってのに、負けねぇくらい熱いぜ、ここ」 「……っふ、ぁ、はぁ……」 「中も良い具合ですよ。それだけでのぼせそうです」 「ば〜か、そりゃやっぱ、温泉の所為だよ。こんな中で長々やってねぇで、早く終わらせろよ」 「はいはい、すぐに……」 苦笑する武光に笑顔で返した慎吾は、徐に裕史の左腕を掴み、少し身体を後ろへ捻るように自分の肩へと廻させる。 そして脇から顔を出す格好になった慎吾は、そのまま左膝を高く掲げながら、裕史の顔を見上げた。 「という訳で、先輩、いきますね」 「…え、ぁ……し、慎吾っ……」 体位が変わった事に戸惑う裕史に笑いかけながら、慎吾は目の前の乳首に舌を這わせ、ゆさゆさと裕史の身体を揺さぶり始めた。 微妙に付くポイントが変わり、新たな快感に襲われ、ゾクゾクと背筋を震わせる裕史。 思わず肩に廻した腕で慎吾の頭を抱えるように抱きついた。 「ふぁっ…、あ、ぁ、や…ぁ……」 縋り付いた結果、胸に顔を寄せた慎吾の舌が敏感になった乳首を嬲りまくる。 もう片方の乳首にもすかさず武光が前から吸い付き、ちゅばちゅばとわざと派手な音を立てる。 指は水中で捕らえた裕史の中心を扱き続け、しきりに射精を促していた。 「はぁ、はーー……、っ、あ、んぅっ!」 じゃぶじゃぶと波打つ湯の音と、肉同士が擦れ合う淫らな音が混じり合い、裕史を包み込む。 強過ぎる快楽に、くぅと喉を反らした先、薄く開いた視界に何も遮るものが無い青空が広がっていた。 あっ、と思わず声に出して呟いていた。 二人の男に挟まれ、身体を抱えられ、自分は野外で何て事をしているのだろう。 胸を刺す罪悪感と羞恥心は、そのまま胎内の快楽を一気に増幅した。 「…っあ、あ……ぐっ……」 そこにきて、慎吾が一際大きくガクンと全身を揺らし最奥へ自身を捩じ込むのと、武光の親指が先端の孔を押し広げるように嬲るのとが同時に起きた。 裕史は視界を埋める青空が、一瞬、白く光り爆発するような錯覚を覚えた。 「ひ、ぅ…ぁ、ぁぁああぁっ……!」 慣らされた身体は与えられた快楽を素直に受け入れ、歓喜に打ち震えながら、絶頂に達した。 艶やかな嬌声が更なる射精を後押しするように、喉から飛び出ていく。 全て感情を無視して反応した肢体に裕史は呆然としたまま、解放後の胎内で燻る炎と純粋な湯の熱さに、息を喘がせていた。 しかし。 「くっ……ぅ、ん……」 脇に抱えこんでいた慎吾の頭から呻き声が漏れ聞こえ。 ごぷごぷ、ごぷ……。 「っん、…ぃ、あ…つぃ……」 後孔に馴染む肉棒よりも、隙間を埋めるように入り込む湯よりも、熱く感じるのは何故なのか。 明らかに滑りを帯びた粘液が深く刺さった先端から噴き出し、腸内から湯を追い出すかのように狭い淫孔を満たしていく。 一噴きする度に、抱えた身体がヒクヒクと跳ね上がり、声が漏れる。 そして慎吾が出し終えた所で、ようやく裕史は放心したように力を抜いた。 「ははっ、裕史のイク時の声、すげぇな」 武光は指に絡み付く裕史の精液を舐めながら、湯に沈み息を喘がせる二人をにやにやと見下ろしていた。 かなり奥まった離れになっているので、他の宿泊客や従業員には聞こえてはいないと思うが、都会の喧噪に慣れた耳には静けさが深過ぎて、どんな音でも広く響き渡るように思えてしまう。 慎吾は遠く鳴く鳥のさえずりを聞きながら、微かに眉をしかめた。 「…っ、はぁ……、誰かに……今の、聞こえてませんかね?」 「ん、苦情が心配か?」 「いえ、裕史先輩の良い声を他人においそれと聞かせたく無いじゃないですか!」 「……そういうもんか?」 「そうですよ。そろそろ部屋に戻りませんか?」 「あ〜、ちょい待ち。さんざん中出ししまくったからな、上がる前に綺麗にしてやろうぜ」 すっと目を細めて笑いながら提案する武光は、さっそくとばかりに湯に沈む裕史へと近付き、片腕を掴む。 「裕史、出るぞ」 「……ぅわっ…」 力任せに引き起こされ、湯の中でよろける。 慌てて立ち上がった慎吾が背後から支え、脱力した身体を二人で半ば持ち上げるように洗い場へと運んだ。 そのまま、裕史はろくな抵抗も出来ずに、四人用の蛇口が並ぶ狭い洗い場の中、並んでいる丸い椅子の一つに座らされてしまう。 [*前へ][次へ#] [戻る] |