[通常モード] [URL送信]
■ 8

仰け反る身体の上で、ベルが揺れ音を巻き散らすのを見下ろしながら、もっと響かせようとばかりに晋摩の激しい律動が始まる。
クワァァン、…ァァーン。
引き締まった長い足を肩に担ぎ上げ、腰を抱き込みゆさゆさと揺する。

「…あ、……っぅ、あぁっ……」
「よろしいですか?」
「ん、ん……いいっ……あ、そこっ…!」
「存じております。こうでしょう?」
「…ぅはぁ…あ……中っ…、ぁ……し、ん摩ぁ……」

腰を廻すように揺すり弱い所を狙い打ちされ、張り出した部分で何度もなぞられる。
夏彦は下敷きになった茶色い着物をすがるように握りしめ、ただ身悶える事しか出来ない。
それなのに、更に紅大の唇と手が身体中を這い回り始めた。

「こちらもたまらないでしょう、夏彦様?」
「ひぁっ、ぁ……ぅ、あっ……」

繊細な指使いで筋肉の境を辿り、舌は汗を舐め取りながら胸の先端を狙う。
ちゅぷりと音をたてて乳首を含み、れろれろと舌先で敏感な先端を弄ぶ。

「…ん、ぅ…あ、ああ……はぁ……」

止めどない快楽に身を捩るが、腰を掴む力強い手が浮きかけた腰を引きずり下ろし、奥深くを突き上げた。

「はあっ…あ……あぁぁっ……」

首を振る度に、長い黒髪が動きを真似て床の上をのたうちまわる。
その一房を、横から進み出て来た男が屈み込み、そっとすくい取った。
しゅるりと手の中から流れ落ちそうな髪の毛を寸前で留め置き、愛おしそうにキスをする。

「夏彦様」
「………っ、あ…?」

頭上から落とされた見知らぬ声に、閉じていた目を薄く開けば、揺れる視界の中、新たな男が自分を覗き込んでいた。
薄茶色の髪と着物の男は、手にした髪の一房をそっと床に起き微笑んだ。

「旬英です」
「……しゅ、ん……えぃ……」
「はい、私もご奉仕を……」

クスクス笑う声に顔を上げれば紅大と目が合う。
悪戯っ子のように肩を竦め笑む男に、意味が解らず問いただそうと口を開きかける。
だが言葉が出る前に、真横にいた旬英が膝を付いたままずっと床の上を横にずれると、夏彦の下肢へと身を伏せた。

「…ぁ、…やっ……!」

察した夏彦が制止の声をあげる間もなく、自身が柔らかく濡れる感触に包まれた。

「ぅあっ…はっ…、ん……ぁあっ……」

喉奥まで飲み込まれ、舌が絡み付き竿をぬくぬくと扱く。
たまらない刺激に、きゅっと仰け反る背を紅大がすかさず腕をまわし抱き込むと、震える胸の粒を舌ですくいあげた。

「ぁ…あ!…あぁん……」

紅大の手がするりと下腹部を撫で上げ、旬英の頭を避けて足の付け根へ下りていく。
そのまま晋摩のモノが出入りする後孔の淵に辿り着いた指先が、結合部の周りをじわじわと押し揉み始める。
予想しない刺激に、ビクビクと夏彦の足が引きつるように震えた。

「ぃあっ…、駄目っ…ぁ…んんぅっ!」

合わせて晋摩が自身をギリギリまで抜き出すと、腰を揺らし紅大が指を添える入り口付近へと自身を擦り付けた。

「あっ…はぁ、あ、あ……ひぁんっ……」

たまらず腰が逃げれば、今度は旬英の口が夏彦のモノを深く受け止める結果になった。
強い刺激にまた身動けば、待ち受けるのは意地悪な紅大の指と晋摩の肉杭。
連続して前と後ろを責められ、夏彦はどうして良いか解らなくなる。
結局、間に留まる形になるが、そうなると自分から来ないならばと三人の方が夏彦へと迫る。
前と後ろを同時に激しく嬲られ、夏彦は全身を強張らせ嬌声をあげる。

「…っ、あっ!ふぁ…あ……あ……」
「夏彦様」
「ん、んぅ……、晋、まぁ……あっ……もっと…、も…っとぉ……」

ずぶぶっ。
命じられるままに、晋摩は自身を根元まで埋める。
きつい締め上げを味わいながら、最奥の内壁をコツンコツンと先端で叩くように押し当て続けた。

「んぅ…あ……良いっ……、ぁ、はっ…、もっと……お、く……ぁ、紅だっ…あ、指っ……ぃあっ……」
「ふふっ…、夏彦様のここは、ヒクヒクしてて良い感触ですよ」
「うぁっ…あ………、そ、こっ…ん、コリコリって……してぇ…、くぁっ…!」
「こうですか?」
「うん、ん……そぅ……、ぁ…はぁ……」

晋摩を含む狭い孔をもっと押し上げ潜り込んで来た紅大の指淫に溺れかければ、旬英が自分もいるのだと自己主張をするように、舌先で夏彦の先端をちゅくりと擦る。
そして滲み出る先走りを軽く吸い上げれば、夏彦の震える手が力無く旬英の頭に伸びてくる。

「……や…ぁ……吸わな…で………」
「お嫌ですか?」
「んぅ……違っ……あ、出ちゃ…か、らぁ……」
「そうですね。早く達してしまうのは勿体無い……。もっといっぱい感じてもらわねば」

旬英は一度夏彦のモノから口を離すと、指で根元を押さえ込み射精を封じると、再びベロベロと竿を舐め始めた。

「ふぁっ…あ、……旬え…気持ち良いっ……!」

夏彦の指が、旬英の薄茶色の髪をぐしゃぐしゃに掻き回す。
その間も、ぐいぐいと押し込まれる晋摩のモノが何度も何度も敏感な粘膜を嬲り続けている。


[*前へ][次へ#]

9/16ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!