テストプレイ ■ 5 フラートに呼ばれたからか、それとも二人の陵辱者の行動に煽られ、自主的に加わろうとしていたのか。 何も身につけぬまま、剥き出しの長い脚を折りたたみ、辿り着いた低い寝台へ乗り上がる。 途中で白峰の視線に気付き、口端を引き上げた。 「シュエラートがそう望むなら、喜んで俺も協力してやるよ」 マットを揺らしながら膝立ちでにじり寄って来る。 短い黒髪をツンと後ろへ逆立てた、細身の男を迎え、パトリオンが目を細めた。 「終わったばかりで、まだ疲れているんじゃないか?」 「ちょうど汗もひいてきたところだ。それに俺はこいつの側にただ座っていればいいんだろ?」 白峰の左側に陣取った男は両足を投げ出し座ると、後ろ手を付いて首を傾けた。 その言葉通り、ヴェルガからは何もしようとしない。 ただ自身を曝け出した格好で、男に組み敷かれている白峰を薄笑いで見下ろすだけ。 「……っ、く……ん……」 「ほら、待望の三本目だよ、シュラーネ」 「俺が支えているんだ、左手はつかなくても倒れないぞ」 「……わかって…いるっ!」 僅かに抱き起こされ、フラートの腕の中で白峰の裸体が小さく跳ね上がった。 「別に俺は、パトリオンみたいに強請る言葉を強制するつもりはねぇよ。まぁ、躊躇する余裕があるか、わかんねぇけど」 「……こんなもの、握るくらいなんでも無いことだ。躊躇なんかするかっ!」 半ばやけくそ気味に声を荒げながら、ヴェルガのモノを左手で掴んだ。 反対の手にしているモノと太さも長さも違う。 だが手の平に直に伝わる熱い脈動は変わらない。 どちらも硬く芯を持ち、先端からさっそく一筋流れ出た先走りが絡まる指を濡らす。 ぬちゅっ、にちゅ。 僅か五本の指で作り上げた輪を上下にずらせば、左右から粘り気の強い水音があがる。 「流石にこれも経験はねぇか?」 「でも自分のは普段からやってるよね? その時の動きを思い出せば良いんだよ」 「……いちいち言わなくて良いっ!」 気を抜けばその場で硬直してしまいそうな指へ、必死に指令を送り続ける。 根元から先端へ。 時には強く、時には弱く。 パトリオンの言うように、自慰の時の記憶を巻き戻し、二人分の肉棒へと健気に再現する。 「は、やくっ……っ、ぅん……早く…イけっ!」 「君の頑張り次第だよ」 「あぁ、早く出して欲しければ、もっと熱心にやってもらわなきゃな」 パトリオンとヴェルガは、まだ余裕綽々で煽ってくる。 それを順番に睨み返した白峰だが、もう一人の男に腰を深く押し付けられるや否や、顰めた眉根が解けてしまう。 「やりにくいなら、こっちを少し緩めてやろうか?」 鋭い一撃を加えたばかりのくせに。 フラートは白峰の肩へ顎を乗せ、伺うように問いかけた。 その間もゆるゆると腰を回し、後孔の奥を太い亀頭で掻き回している。 白峰は頭を激しく打ち振るって、こみ上げる衝動を少しでも散らそうとした。 だが男の腕の中からは逃れない。 逃れられない。 それは両手に握った男たちの熱棒を離さないのと同じ理由だ。 「っうあ……っ…く、お前もだっ…、構わないか、らぁっ……っ好きに腰振って……あ……は、早く終われっ……っん、ひっ!」 「……なら遠慮なく」 ずるずると肉竿が引き抜かれていく。 筋の浮かんだ根本から高い段差のある傘の部分までが、一気に白峰の肉淵から顔をだす。 だが完全に二人の下半身が離れる寸前、最奥から掻き出された大量の白濁の汁を塞きとめるように、再びフラートのモノが突き入れられる。 「………っんぐうっ!」 ビクビクと白峰の下腹部が震える。 その感触を抱き込んだ腕で楽しみながら、男は獲物のしなる背中をベロリと舐めた。 再び腰を引き、今度は浅い場所を何度も擦り上げる。 ふくりと硬い痼りの感触が、先端に触れるのが楽しい。 ふと不意打ちで深く埋め込めば、熱い肉壁がぎゅうっと包み込むように絡みついてくる。 それがチラリと横目で見た、ヴェルガのモノを握り込む指の動きに似ているようで。 同じ人間のものなのだと妙な所で納得する。 だが実際は、前と後で与える快感に差があったようで。 パトリオンが小さな溜息を漏らしながら、肩をすくめた。 「シュラーネ、右手がお留守だよ〜」 「あぁ、こっちもだ。ただ握っているだけじゃ、何時までたってもイケねぇぞ」 疎かになった愛撫にクレームがつくや否や、白峰は忌々しげに唇を噛みしめた。 自分ではちゃんとやっているつもりでも、常に後孔を犯され続け、つい意識がそちらへ流されてしまう。 しかも左右、同時に指を動かさなければいけないのだ。 一人に対しても、同性のモノに奉仕することなんてした事が無いのに。 白峰は相手の感想などこのさい無視して、直接的な刺激だけを与えようと、手の平で先端を覆うように握った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |