REBORN
夢幻の聲
「ん…」
事後の独特の雰囲気に浸るうちに徐々に覚醒していく頭とまだ先程の快感が抜け切れてない体。
ベタリとした感覚、頬に付着したどちらと知れない白濁。特に不快感はなかったのだがぺろりと舌で舐めとる。
「味…しないね。」
予想していた通りの結果にそれ以上の言葉は出てこなかった。
味だけではない、先程はあれだけはっきりとしていた感覚も、骸の姿すらぼんやりと霧がかかっているようだった。
「……………。」
「わかってるよ、どうせキミは幻覚。夢の中でしか生きられないまやかしの姿。本物の骸じゃない。」
「すみません…今はこのくらいしか出来ないんです。」
「笑うしかないね、君ともあろう人間が囚われの身だなんてさ。」
「おっしゃる通りで…」
自傷気味に笑う彼をこれ以上責める気にはなれなかった。
流れる沈黙、過ぎていく時間。
「どうして……そんな簡単に諦めるのさ………」
僕からの一言は今の僕の気持ちを的確に示しているものだった。そしてそれ故にきっと残酷なまでに骸を責めるものだったに違いない。
「知ってるからでしょうかね……あそこからの脱獄がどれほど困難なのかということを」
「……………バカ…」
わかっていた。
コイツがそう簡単に諦めるような奴じゃないことくらい。
自然と瞳に滲む涙を気付かれないように拭おうとすれば瞳に寄せられた唇。
涙を奪われ必然的に赤面する顔。
絵に描いたような幸せがそこにはあった。
だけど
「ねぇ…骸?」
「どうかしましたか」
消えかかりの残像にむかって僕は語りかける。
「僕ね、君の大嫌いなマフィアになるんだ。」
「雲の守護者――ですから、まぁ…当たり前と言えば当たり前ですかね。」
「うん、だからマフィアになって君より強くなって君の身体に付けられた枷を外してあげるよ。」
決して揺るぐことのない決意を
「それは…!」
「無理だって?バカ言わないでよ、いったいどれだけ僕を待たせるのさ…」
「恭弥…」
偽物は僕には必要ないんだ。
「もう待てない、待つ気もない。」
キッと強い視線で見据えれば降参と言わんばかりに抱きしめらる。あくまで僕を優先してくれる骸の優しさに今は甘えたかった。
頭を撫でられ、きつく抱きしめられれば香るはずのない彼の匂いがしたような錯覚に襲われ両目が霞みだす。
「必ず助ける。だから!」
「ええ、任せます。」
「うん。」
涙声で交わした約束。
幼かったあの時のとても大きな約束
そしてその時は現実に
夢想の中で掲げた約束を手に
夢想の中で交わした聲を頼りに
僕を培う孤高の精神も
ボンゴレ最強と讃えられるこの実力も
僕を支える二本の足も
敵を薙ぎ払う二本の腕も全て
君の為に捧げよう
「待ってなよ…骸。今迎えに行くからさ。」
そして宴は始まった
――――――――――
30000っていつよ?
何時まで待たせてしまったのか………
待たせた割にはこの仕上がり…これは甘いのでしょうかね?
デレ1.2倍増しくらいでしょうか(微妙
こんなものしか書けませんでした!本当にごめんなさいoyz
お持ち帰りは琉歌様のみOKです。
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