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REBORN
Chronicle




『全てを統べるものに必要なものは天性から授かりし素質である。』



確かどこかの文献にこのような論述があった。

その時は何とも思わなかった言葉だったが今となってはその言葉がよく理解できる。




「何故お前等に雲雀を任せねばならないのだ!」


目の前で醜い後継者争いを繰り広げるだけの存在。
お父様が病に伏してからはずっとコレだ。

血を分けた肉親なら少しは見舞いに行ってやればいいものを………。

食事中ですらコレなのだから呆れたものだ。


「何をいってるんだ!私こそ!!」


コイツらに雲雀を任せるわけにはいかない。
支配者に必要な感情が何かをも理解できぬまま財目当てに当主などになられては雲雀はおしまいだ。

なら、コイツらを切り捨ててでも雲雀を守ることが雲雀に拾われ、育てて貰った僕の恩返し。



今まではコイツらを育てることで恩を返せるのならと後継者争いには介入してこなかったがアノ使用人のおかげで気がつかされた。

『雲雀は僕が統べなければならない』と

「下らないな…。雲雀は長男である私が。」
「下らないのはお兄様達のほうでしょ?」

ああ…さっさと済ませてアノ使用人に名前で呼ばせてやろう。
僕が雲雀に引き取られる前から持っていた、ただ一つのもの。

僕の名…を。




「お前…何を……」
「雲雀を継ぐ事の重さをお兄様達は本当に理解しているの?」
「当たり前だ!だからこそ私達はこうして争い誰が後継者に相応しいかを見定めているのだ!!」



自信ありげに言い張るその面に思わず笑いが込み上げる。
此処まで重症だとコイツらよりもお父様に対する哀れみがわいてくる。

「はぁ………ならハッキリ言ってあげるよ。君達皆ダメだから。」



「恭弥…お前、その意味解って言っているのか?」


「理解してその上での発言だけど、問題でも?」
「貴様…」

さぞ驚いただろうね。
今まではそこにいるだけだったマリオネットがいきなり動き出したのだから。


「今まで何も言わなかったからって忘れたの?ちゃんと僕にもあるんだよ、雲雀を継ぐ資格はさ。」

愚かなお兄様達はただ見てればいいよ。

「僕が雲雀を継いであげるよ。」


告げた意思はその場の空気を一転させ、意思を告げた瞳はすべての異論を無に帰した。





――――――――――――――――――――――――――――

さらにカオス・・・
とりあえず雲雀しか出てない件について・・・・


ここの恭弥たんはツンを少なめにしてその分我が儘にしてみたいな・・・と思い中!
ようするに比較的デレやすい―――と。

これ・・・続くの?


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