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黒猫短編集 クリスマス２００８（ミケトレ 微裏有） 猫っ毛のように軟らかくてふわふわしているマフラー 白いのと黒いの、２つ手に取って少し考えてみる。 「黒かな？」 だってあいつ真っ白だし…そんだけ、だぜ？ 本当だからなっ！ 「めっりぃ〜くりすまぁすっ！！」 「トレインうるさい」ズバッ！ 「姫っち……」 ちょっと傷付いた様子。 「プレゼントあげるから、もう少しトーンおとして」 「うをっ！？さっすが姫っち！！」 トレインは嬉しそうに箱を開けようとしている。 「俺のは？」 「ミケのもあるよ」 ぱかっ 「「…………」」 カツオぶし…？ 「スヴェン〜」半泣き（もちろん冗談で） うるうる〜っとスヴェンにしがみつく（無自覚ってコワイ。スヴェンを睨むルミケットの瞳も恐い） 「////！！ごほんっ…あー、トレインへのプレゼントはすぐに渡せるもんじゃねーんだ。あとで、な。ルミケットのはすぐ渡せるぞ？」 そう言ってぽんっと箱を抛る。 カツオぶし〜〜〜♪ 「姫様は許すがおっさんは許さねぇっ！」 「おい、ちょっとしたジョークだｒ「切り刻まれてぇのか…？」すまん！もうやらねぇ！！」 ルミケットは突きつけていた巨大カッターをしまった。 「え〜っと……あっ、姫っちにはミケと２人で本買ったんだった！取ってくるな？行こうぜミケ」 まだ瞳が恐いルミケットを押しながら、トレインはその部屋を出た。 イヴへの本を積み上げた後、マフラーの包みをそっと手に取る。 そんなトレインの左肩にふわりと軟らかい感触が 「みっ、みけ…？どうしたんだよ…////」 肩に乗っている頭をぽんぽんと叩いた――つもりだったのだが、軟らかすぎる。 何かがおかしいと思い、トレインは後ろを振り返った。 白い マフラー 「////〜〜っ！」 なんかもう…恥ずかしくて声も出ないといった感じのトレインを見て、ルミケットが不敵に笑う。 「確信犯、かよっ…！」 「俺だと思ったのか？」 今度はその白いマフラーをトレインの首に巻く。 「？顔、赤くなってねぇか？」 「なっ、んねぇ…よっ」 「いや、でもなトレイン、バレバレだぞ？こんな白いマフラー着けてんだし」 マフラーを軽く引っ張ってトレインを引き寄せたルミケットは、真っ直ぐトレインの瞳を捉えた 「み、…ん。お…れからも…な？あるんだ、プレゼント」 「あぁ、知ってる…」 その視線に溶かされてしまったからか、素直に包みを差し出した 「トレインが巻いてくれねぇの…？」 「えっ？！なんでこれがマフラーだって…」 そこまで言って、こいつに疑問を持つのは無意味だと思い出した。 包みを剥がしてルミケットの首に巻こうとした時 腹部がひやりとした。 「にゃっ！！…ミケっ、なにして…ひぁっ」 ルミケットの手が、無駄な肉のついてないトレインの肌を伝う 反応しはじめていた小さな突起に触れた途端ぴくんっと身体がはねて、高い声が唇から漏れた。 「ちょ、ミ…けぇ……やっあぁ、めっ…！」 「マフラー巻けたら、やめてやってもいいけど？」 「むりぃ…ふっ、ん…んっ！―っ」 口をおさえて声を我慢するので精一杯で、両手が塞がっている。 「手、のけろ」 もう片方の手で腕をとられた 「んぅ…ふ…ぁ」 声が響くことでトレインはよけいに耐え切れなくなり、崩れ落ちた―― どさどさっばさ――っっ 高く積み上がっていた、イヴへのプレゼント 「………」 「よし。はやくそれ姫に渡しに行くぞ？」 「…え…？なんで……」 呼吸を整えれていない、ぼうっとした頭でようやく気付く。 ルミケットの首にはマフラーが巻かれていたのだ。 「なんだ？…続きしてぇのか…？」 トレインは思いっきり頭を横に振ってからルミケットの手をかりて立ち上がる。 本を集めながら、そっとルミケットを見る。 黒いマフラーによってより際立った白い髪が、顔が、きれいだと思った。 それがまさに想っていた通りで。 なんだか、嬉しかった―――― ギャグ、甘、微裏の詰め合わせ小説です。 ミケトレで少し裏！！やっと書けたって気分です。 もっとアレなのをたくさん考えてたりしてますし… クリスマスネタですね ２００８なあたり、これからも頑張らなくてはっ！！ 巨大カッターはルミケットの武器で、オリハルコン製です（なので錆ませんよ）。 一応、クロノスのナンバーゼロなので。 『ヘルハウンド』といいます 北欧神話大好きだ…！ トレインを可愛いなぁって思ってもらえるとかなりの成果ではないかと思います。 120404一部編集 ［*前へ］［次へ#］ [戻る]  |