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novelU




マフラーも手袋も耳当ても完全に装備して、防寒対策はばっちり


…の筈だったけど、予想以上だ


朝方の寒さは半端じゃない


昼は比較的暖かいけど


僕はまだ朝の本当の寒さを知らなかった…


考えが甘かった…



でも銀さんと神楽ちゃんの笑顔を思い出すと、少しでも早く温かいご飯を食べさせてあげたいと思う


僕も大概あの人達に甘いな…


兎に角、一刻も早く食材をゲットするべく僕はスーパーへの道を歩き出した




















「…あ、土方さん」





反対の歩道に無愛想な顔をして歩いている土方さんが小さく見えた



こんな朝早くから仕事かなぁ…


いや、実際僕達が遅いだけで、真選組の人達に取ってはこれが普通なのかも知れない


もしかしたら沖田さんを探してるのかも

やっぱり土方さんは真面目な人だ



でも例の如く煙草を吸ってるみたいだ


銀さんがいなくて本当良かった、あの二人顔合わしちゃすぐ喧嘩するし






「土方さーん」





一応挨拶でもしようと、道路を横切った


土方さんが僕に気付いたのか、驚いた表情をしてこちらに体を向けた


ゆっくりとガードレールに近付いて来た土方さんは煙草を地面に落として火を消した


一応警察でしょ、と今すぐ煙草を拾わせたい気分だ


朝は車が少ないだろうと、ゆっくり道路の半分を通り過ぎた



ゆっくりと、目の前で優しく微笑む土方さんの元へ歩いた



その時







ギュルギュル、と物凄い音がして咄嗟に周りを見回す



自分の横から車が突っ込んで来るのが見えた時には、時既に遅かった









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