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novel
最低最悪ライバル上司






今日は天気がいい

昨日の天気予報じゃ今日は一日雨だって言ってたけど…

外れたな…


あのお天気お姉さん、可愛いだけかも


いや、可愛いって言っても新八君には適わないけどね


そう、あの憎き万事屋に咲く一輪の花


可愛くて気もきいて、笑顔は天使みたいで癒される


それが俺のアイドル、新八君だ




でも最近、妙な噂を小耳に挟んでしまった…

挟みたくないのに、勝手に挟まってきた



最近副長が黒髪で眼鏡をかけた可愛い子に骨抜きにされているらしい


まだ新八君かどうかは分かんないけど…副長は最近よく新八君に会うらしい

巡回の途中に大江戸スーパーとかで


あの人の事だ、偶然を装ってはいるけど絶対に狙ってる筈だ


あんな可愛い子に笑いかけられたり

ご苦労様です、とか上目遣いで言われたら…


一目惚れだ…いくら鬼の副長でもあんな可愛い子目の前にしちゃーただの男だ


いや…


獣だ



恋愛に上司も部下もない


副長が余程の極悪非道な人間じゃない限り


だからこの恋、お互いフェアで決着つけようじゃないですか



ね、新八君



俺負けないから


もし始末書要求されたら何枚でも書く覚悟だし







「…おい、何か気合い入れてる所悪ぃが」

「…副長!!」



げ、最大のライバル


相変わらずおっかない顔だ

瞳孔開いてるし



「何やってんだ、テメーまでサボりか」

「違いますよそんな滅相もない!!沖田隊長と一緒にしないでください」

「テメーも一緒のようなモンだろーが。ミントンだか何だか知らねぇがな」

「……」

「早く仕事に戻れ。俺ァ忙しいんだ」

「大江戸スーパーに行ったり?」

「なっ…!!!」

「最近よく行きますよね?誰かさんが目当てですか」

「…テメー…何が言いてぇんだ」

「…ま、短く言うと…新八君は渡しませんよ」

「……テメーも狙ってやがったか」

「えぇ、多分副長より前から」

「…悪ぃが遠慮はしねぇ」

「こっちもしませんよ?副長だからとかもう一切忘れていきますから」

「…上等だ」

「…あ、副長だけ抜け駆けとか狡いんで、俺の巡回範囲内に川原も入れてください」

「…川原ぁ?」

「…新八君がよく買い物の帰りによく立ち寄るんです」

「…へぇ…テメーの事見下してたみてぇだな」

「…伊達にずっと友達やってませんからね」

「…お前にゃ負ける気がしねぇ」

「それはこっちのセリフです。副長にだけは負けませんよ」

「…精々今まで培って来た友情を壊す決意でもするんだな」

「…絶対に負けませんよ」





友情だろーが何だろーが


壊さない




新しい「恋」って言う情を




生まれさせてみせる




ずっと新八君の近くにいた僕の情報網を甘く見ると…痛い目にあいますよ



ね、副長?





「情報網その1、貴方に勝ち目はありませんよ」




END..



あきゅろす。
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