企画小説
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「ひっ、い、ぎぃッ、っあ、ぁああああ―っ!!!いたいいたいっ、いたいってばぁっ、いたいっいたいぃいいッ!!」

臨也の腰を掴んで、後ろから勃起したペニスで奥を貫く。腹が大きく膨れている臨也には、律動でなかを押し上げ抉るセックスは、かなりの負担のようだ。
俺が座っていた椅子から立ち上がれば、臨也はガクンと上半身を床に向かって落とした。慌てて腰を支えると、臨也は干された布団のようにだらりと身体を垂れさせる。体制をたち直す術を持たない今の臨也は、悲鳴のような声で制止を呼びかけた。

臨也が頭や身体を強く打たないように、ゆっくりと臨也の身体を床に横たわらせてやる。繋がったままの後膣が、ヒクヒクとペニスを柔らかく噛む。

「あーっ、あぁあっ、ひぐ、う、ああぁあ、ア、あ、ひっ」

床に横たわらせた臨也の背中を見ながら、何度も何度も奥を抉る。律動にあわせ声を洩らし、同時に身体もゆさゆさと揺れる臨也の項に吸い付き、頭を掻き抱く。

ビクビクと痙攣を起こす臨也の名前を何度も呼び、あいしてると囁いた。





泣き疲れて大人しくなった臨也は、大分落ち着いたようだ。浅く息をしながらも、俺が抱き締めると擦り寄ってくるようにして身体をもぞもぞと動かしている。

「まだ、あかちゃん生まれないのかな…」

「焦るなよ、何年でも待ってやるから」

「うん……。…ねえ、この子、シズちゃんに似てるんだろうね」

「なんでだよ」

「照れ屋さんなんだよ、きっと。
シズちゃんと一緒…」

そう言って柔らかく笑う臨也が可愛くて、目尻にキスを落とした。腹をひたすら優しく撫で続けていると、臨也の腹の中から、俺のこどもが蹴ってきた。早く出てこいよ、そう思いながら、臨也と顔を合わせて笑った。ボコボコと腹を蹴るこどもに、臨也はやっぱりシズちゃん似のこどもだよ、とはにかみながら、嬉しい、と目を細めた。

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