企画小説
3
意識が朦朧としてぼんやりしている俺を咎めるように、なかをアナルプラグが深くまで入り込む。ゾクゾク、と身体が戦慄き、どうすることもできないその震えに、ひたすらに首を振った。シズちゃんがクッ、と笑みを堪えたような声を洩らし、なかを滑るアナルプラグを一気に引き抜いた。

「っう…ぁ、やあ、っああぁ、ああぁああアあーーっ!!あっ、ああう……!」

びちゃびちゃという浣腸液が便器のなかに落ちる音がトイレのなかに響き、その後で腹に溜まり苦痛を生み出していたものがぼたぼたと落ちていく。毎日行われる浣腸に、最近では排泄するということに快楽を覚え始めていた。我慢に我慢を重ねた先の解放感に、思わず口端から唾液が垂れた。それをシズちゃんに舐めとられ、汚れた尻をウォシュレットの水が洗い流していく。絶頂を迎えた後のような放心状態になる俺をよそに、シズちゃんはトイレの水を流し再び俺を持ち上げた。
ぽたぽた、と今度は浣腸液ではなく、ウォシュレットの水が垂れる。ひくひくとアナルプラグを銜えていた後膣が疼く。黙ってシズちゃんの肩に顎を乗せ、次に待ち受けるであろう二度目の浣腸に身体が震えた。




なかを完璧に綺麗にするために、俺の予想通り二度目の浣腸を俺にしっかり施したシズちゃんは、そのまま俺を放置して食事をとっている。その足下で無様に転がり悶えている俺は、主人の足元で待てを命じられた犬のようで笑える、自嘲すらできないが。俺はシズちゃんに掴みかかり抵抗することも、日常生活ですらなにもできない、ただの性欲処理の家畜だ。

「い…っ、いた、いぃ…、し、ず…ちゃ…、痛い……も、やめて…、…っぐ」

シズちゃんの足が、俺の頭を踏む。
黙ってろ、ということなのだろう、シズちゃんの機嫌を悪くしていいことはない。声を出さないように唇を噛み、粒になった汗が流れていくのを感じながら、シズちゃんが食事を終えるのを待った。



結局今日は三回の浣腸をされた。
三度目には浣腸液をなかにいれながら、シズちゃんが作った雑炊を口に運ばれ、床に俯せになりながら食事をとらされた。苦しすぎて飲み込めず口から零れれば、床に零れたそれを舌で掬い食べることを強要される。逆らう気なんてない、従う体力と気力がもうないのだ。

風呂場に乱暴に放り込まれ、タイルの上に仰向けにされた。顔面に降り注ぐシャワーで溺死しそうになる俺は気にせず、身体の全てをシズちゃんが綺麗にしていく。俺自身は雑に扱うのに、俺の髪は丁寧に丁寧に、優しく洗う。

「そろそろだな。今日も精々頑張れよ」

もうそんな時間か、と頭を空っぽにする。風呂から出て、俺を先程いた部屋の真ん中に転がし、シズちゃんは出て行った。

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