企画小説
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きゅう、と締まったそこを見て、シズちゃんが満足げに笑う。あと10分、垂らしたらまたこれ押し付けるからな、と煙草を肌に触れる寸前で止め、漏らすな、と脅される。苦しむ俺を見ながら、シズちゃんが煙草をゆっくりと吸い始めた。

10分、と言われ、時間のわからない俺はひたすらそれを待つ。呻く元気もなくなり、ひゅーひゅーとか細い呼吸を繰り返し、シズちゃんの許しを待つ。シズちゃんは呻かなくなった俺に飽きたのか、立ち上がり、頭をグリッと踏んだ。すぐに足は退かされるが、頭の上から笑いを堪えた声が聞こえてくる。

「出させてやるよ。臨也くん、礼は?」

「……あ…、ありがとう、ございます…」

顎の下にシズちゃんの靴先が潜り込み、
顎を掬われ顔を上げさせられる。
涙で滲んでよく見えない視界のなか、シズちゃんの機嫌を悪くしないよう、従順に従う。シズちゃんの手が伸びてきて、俺を持ち上げる。
ぽたぽたと垂れてしまう浣腸液を止めるために、再び緩んでしまった後膣を締めた。



「んあぁ、っひ、いぃっ、ああぁう…」

後膣に埋まったアナルプラグのベルトを外され、それをゆっくりと抜き差しされる。浣腸液がそれにあわせてなかを轟く。身体ががくがくと震え、限界を訴える。

「おねが、い、ぃっ…っあぁあ、
しずちゃ、ださせ、てぇ……っ、うぅう、う……ふ、ぃうぅう…」

もぞもぞと手足の一部を動かし、便器に浅く座っている不安定な身体が怖くて、ほとんど無意識にシズちゃんにしがみつこうとする。それは手足をなくした俺には当然できない。
シズちゃんは俺を正面から抱き締めるようにしながらアナルプラグを上下に動かしており、もう片方の手は俺の腰を抱いていた。俺をこんなにしたのはシズちゃんだと言うのに、俺をこんなに追い詰めたのはシズちゃんだと言うのに、どうしようもなくシズちゃんの体温に安心していた。
以前は確実にあった殺してやるという禍々しい激情は、今は驚くほど薄くなっており、むしろどんなことをされてもシズちゃんがいれば大丈夫という妙な信頼感まで芽生えている。

確実に俺は、心の底から支配され始めている。何かが軋むような音が、聞こえた。

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あきゅろす。
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