企画小説
5
ひっ、とひきつった声が洩れた。
何度、何人に犯されたかなんてもうわからない。身体が気持ち悪い、至る所にこびりついた精液が、至る所をぼたりと固まりになり流れ、落ちていく精液が気持ち悪い。ボールギャグの穴の隙間目掛け射精され、球体のなかや口の中に飛び込んできた精液のせいでずっと口の中にその味が広がっている。吐き出したくともボールギャグが邪魔をし、できない。

なかに射精される度にその精液を排出できないようにディルドを挿入され、お腹のなかには男の精液が膨れる程入っている。複数人で訪れる男たちをどんなに満足させようが関係なしに、数分後にはまた別の男たちが陵辱しに訪れる。なかに出され身体に擦り付けられ手には握らされ顔に吐き出され、刺激やら臭いやらでどうにかなってしまいそうだ。

「ふ、ぅう……」

しかし未だにコックリングが締め付ける自身は勃起をしたままで、絶頂のことしか考えない男の勝手な動きにも快感を感じ、思わず戒められたまま達しそうになったことも何度かあった。ペニスとペニスを合わせられ同時に扱かれ擦られれば、耐え難い快感に襲われた。それでもまだ一度も達していない自身が、苦しそうにピクピクと震える。

自らの膨れたお腹をぼんやり眺めていると、すげぇ様だな、と蔑むような声が聞こえてきた。


「何人に輪姦してもらったんだ?
流石に今のお前に突っ込みたくねぇな、
てか、さわりたくもねぇ」

「ふーっ、う、ん」

「妊娠したのか?何ヶ月だよ、なぁ」

お腹をするりと撫でられ、身体が震えた。
男は楽しそうに笑った後一度どこかに消え、戻ってきた男の手には、水が次々と流れ落ちていく長いホースが握られていた。そしてその冷たい水を、俺にかけ始める。頭から水をかぶる、普段なら嫌と思う行為だが、今は有り難いとすら思った。身体中にこびりついた精液が落ちていき、すっきりとするような気持ちよさを感じる。髪にべったり張り付いていた精液を男の手ががしがしと雑に洗い、それにすらうっとりと目を閉じてしまった。

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