企画小説
6
どうせ突っ込むんだろ、
いつもワンパターンだよね。
おかしくなって、笑ってやったら顔をぶん殴られた。どうした、顔を殴るなんて。
もうすでにガラスで切れて血が出てるから、虐待がバレないように顔には傷を付けない、なんて関係なくなったの?
やめて、痛いんだよ。

なかに入ってくるそれに息が詰まる。
呼吸を整えようとすれば殴られる、殴られる、殴られる。顔はやめてってば。俺だって明日質問責めにあうのは嫌なんだよ。

「がっあ゛、あ゛、っんぎ、ぃいう」

横を向けば、頬に冷たいガラスが引っ付いた。と同時に切れた。痛い。なにが痛いのか、もうわからない。



もしかしたらじゃなくて、わかってる。

俺は何も言わない。
だから新羅は何も聞かない。
だから絶対に、新羅は境界線を越えない。
だから自分を守れるのは自分だけ。

鼻血を垂らしながら父親に手を伸ばした。
この手で首を絞めて、殺せたらいいのに。

俺の行動に父親が目を見開いたのを、視界の隅で見た。その後見えたのは天井。微妙に父親の髪も見える。

首に腕を回して、父親に抱きついた。
ビクッと跳ねたその身体に、思わず笑みが零れる。俺を引き剥がしもしない、殴りもしない、罵りもしない。ただ、抱きつかれたまま父親は動かない。

自分しか自分を守れないから、




「すき………」





暫くの沈黙の後、父親の腕が俺の背中にまわった。抱き締められて頭を撫でられて、先程とはうってかわった優しいその仕草に、口角はさらに持ち上がる。

だから、目から零れたそれには気づかない振りをした。切れた頬を、ピリッとした痛みと共に、それが撫でた。






秘密








ましろ様お待たせしました!

安心の見直さないぜクオリティなので
話ちがくね?なところがありましても
スルーでお願いします!!すみません!!

新臨になっていますでしょうか?
セルティ静雄ドタチン双子が空気で
すみません、多分います
多分、出てこないだけで…います

新臨は臨也に対して
独占欲を持ってる新羅が好きです
新←臨が主流の中、
新セル前提新→→→←臨みたいなの美味しいと思うんです!誰か同士さま!!

リクエストありがとうございました!

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