企画小説
1
美月様!
ドS静雄×ドM臨也
失禁/放置
椅子に足を開かされる形で縛られ、早数時間。シズちゃんを怒らせるようなことを言ったつもりもしたつもりもない、だからこの状況は単なる気紛れから始まったものなのだろう。ふざけんな。
そう抗議を唱えたことで塞がれた口には、びりびりに破られたシーツが入れられている。それはもうぐしょぐしょになっていて、吸収しきれない唾液が顎から伝う。同時に汗が紅潮しているであろう頬を滑った。
暑いわけではない、数十分前から生理現象という逃れることのできない危機に直面しているからだ。
「うぐ、ぐっ……うぅ…」
ただでさえ細身のズボンが膝を曲げて縛られているせいで余計に足を締め付け、締め付けられている足はびりびりと痺れる。まるで微弱な電流を流されているかのようだ。折られている膝が胸ほどの高さにまであげられているせいで、ズボンがおなかを圧迫する。
俺が直面しているもの、尿意をそれが更に煽るのだ。
元凶である化け物は涼しい顔でソファーに腰掛け、テレビを見ている。随分な御身分だ。口を塞がれながらも騒いで解けと訴えれば、うるせえ一日中そのままでいてぇのかと脅され、どうすることもできない。直面している尿意から逃げることができず、ひたすらもじもじと身体を揺らし続ける。
「んんっ…はァ、んぐっう」
やばい、本当にやばい。
気を抜いたら一瞬で決壊して溢れてしまいそうなそこを、力を込めて抑え続ける。ぷるぷる震えているのを自覚しながら、俺が膀胱炎になったらどうしてくれるんだと化け物を詰った。
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