短編小説
3
「……っ!?」

耳元で、ヴィイ、ヴイー、と機械音がする。さあっ、と身体から血の気が引いた。

「ひ、…っう゛ぁあっ、あっ、アぁああっ!!ひぁああっ!!」

ズボン越しに、股間に振動するなにかが当てられる。それもひとつじゃない、二個、三個、四個、とどんどん数が増えていく。それから逃れようと身体を揺らし、腰を揺らす。しかしそれは身体をどんなに揺らそうと追いかけてきて、股間をグリグリと刺激する。

「ひぃううぅ……っ、くぁっ、あっ、ひぁっ、アアぁあああっ!!!」

身体がガクガクと痙攣する。ズボンの中で性器が弾けた。しかし達している間も、達した後の敏感な状態であっても、振動は止まらない。

「や、あっ、ああぁあアあっ、うぁああ゛あっ、ひやあっ、やえ、れぇえっ、ア゛ぁああっ」

緩く足を開いたまま足首を縛られているため、足の間にあるものを退かすことも出来ない。腰を上下に振り、開口具で開かされ発音がうまく出来ない口で、必死にやめてくれと叫ぶ。
しかしそれは聞き入れてもらえるわけもなく、ひたすら集中してそこを弄られ続ける。三度、強制的に絶頂を迎えようと、身体が射精前のゾクゾクとせり上がる感覚に襲われる。イく、と思ったその瞬間、

「ひっ……!?」

擽りのときと同じように、一斉にそれらが離れていった。しかし射精前の感覚は離れようとしない。それどころか、見られている、という感覚がジワジワと快感を刺激する。

「っあ、あ、ぁっ、」

イきたくない、となんとか射精を堪えようとぐっと我慢するものの、足がガクン、ガクンと震え、遂に我慢が途切れ、ふっ、と力を抜いた。

「ひっ…ひゃらぁあっ、はぁあアあ、あっ!っ、ああぁ、あう、ぁああう……っ」

ピュッと噴き出した後、勢いのない射精が始まった。ダラダラと吐き出しながら手首と足首の戒めに全体重をかけ、首を仰け反らせ必死に口から酸素を取り込んだ。叫びすぎて、暴れすぎて、酸素が足りず頭がガンガンする。

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あきゅろす。
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