短編小説
2
「…う、わっ!!?」

指先がそれの腕に触れた。それの腕を掴んだ。それを引き寄せた。引き寄せたそれのにおいを嗅いだ。

ああよかった、臨也だ。
ちゃんとここにいる、臨也だ。

「……臨也…いざやいざや、いざやぁ…」

ぶわり、と感情と一緒に涙が溢れた。
次から次に溢れてくるそれをどうにかしようなんて思わない、引き寄せた臨也の身体を撫で回した。

臨也の声が聞こえる、何を言っているかに興味はない。鼻をすする度に臨也のにおいがして、首筋に顔をぐりぐりと埋めてそのにおいを嗅ぐ。
ぐずぐず馬鹿みたいに泣いて臨也のにおいを嗅いでいたら、先程どこかに吹き飛んでいった眠気が再び戻ってきたようだ。

俺の膝が折れれば、抱き締めている臨也も一緒についてくる。睡魔に身を任せてしまえば、体がぐらりとコンクリートの上に倒れた。腕の中で臨也が暴れ、身体を反転させてなんとか逃げようともがいているようだが、もう二度と離すものかと腰を両腕でがっちりと抱え込んだ。
それに安心して、泥のように眠った。道のど真ん中で。






その後目覚めた俺は新羅の家のベッドの中にいて、腕の中にはぐったりした臨也がいた。項に顔を寄せ、においを嗅いだ。
臨也の細い髪に唇を寄せて、顔を擽るそれに口角を持ち上げ、心地いい眠りにまたおちていった。







大型犬










仕事でどっかに行っていなくなる臨也→衰弱する静雄→戻ってきて静雄からかいにきた臨也→臨也臨也臨也臨也(ryになる静雄→ぎゅってして安心しておやすみなさいする静雄→全力で助けを呼ぶ臨也→どうやっても離れない静雄→もがいて暴れすぎて疲れて寝る臨也→静雄目覚めてまた安心しておやすみなさい
という説明が必要な文でしたてへぺろ!
ごめんなさい!

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