短編小説
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ツイッターネタ/幼児癖抜けないざや/
いい夫婦の日ですね!おめでとう!!






胸元で丸くなっている臨也の身体に腕を回すと、それはもぞもぞと身じろぎをした。聞こえてきた水音に、身体の距離を離して腕の中の臨也を見る。

「おい、臨也。手」

折り曲げられた細い指を臨也はちゅうちゅうと吸い、その手には唾液が伝っていた。手首を掴んで指を引きずり出せば、ぽかんとあいた口から、あ、という声が洩れる。

「しずちゃぁ……」

もにゅもにゅと動く口からは、だらりと唾液が垂れ、シーツを濡らしていく。臨也の口元に舌を運びそれを拭う、掴んだままの手を引き寄せ、てらてらと光るそれも啜りとる。擽ったそうに手の中で暴れるそれを離すと、僅かに濡れた指が今度は俺の手を掴む。ベッドの上に落ちていたもう片方の臨也の手も、掴まれている俺の手へと伸び、両手で掴まれたそれは臨也の顔の隣へと運ばれる。
手を弄られると擽ったさを感じた。
指が手のひらを滑り手の甲を擦り、指と指が絡まって爪を撫でられる。玩具で遊んでいるかのように俺の手を弄る臨也は、それでも物足りなさそうに口をちゅ、ちゅ、と鳴らしていた。

「はぅ、む…っん、ぅ、んんぅう」

遊ばれている指二本を、臨也の口に突っ込む。急に入れられたことに臨也は少し驚いていたが、すぐにとろんとした眠たそうな顔になる。臨也の温かい口の中に包まれた指をぐちゅぐちゅと動かしてみれば、それを咎めるように歯を立てられる。痛くないそれはむず痒く感じた。

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