短編小説
1
フェラ/飲尿/
ドS静雄×ドM臨也






息をする度に喉がびりびりと痛む。
後ろで腕を縛られて、ベッドの脚に括り付けられ、何時間経ったのだろうか。時計を見ればもうすぐシズちゃんが帰ってくる時間で、安心したような、恐怖に震えるような、そんな感情に囚われる。

シズちゃんの許可がないと家の中さえ自由に動けない。自由、といっても、逃げられないように常になにかで首を繋がれてはいるのだが、少なくとも今のように、ベッドの脚にぐるぐると上半身を括られ身を捩ることすらできない状況よりはマシだ。

今日一日水分をとっていないから、喉が酷く渇いている。何日か食事をとっていないせいで絶え間ない鈍痛が襲う。
命令に逆らったから、と生きていくために必要なものまで制限されて、抵抗すら許されない。俺の意志は無視である。

いつもはまだ、シズちゃんが仕事に行っている間は喉が渇いたら飲め、とペットボトルに水を入れ置いて行くし、腹が減ったら食え、とコンビニのおにぎりを一個置いていくし、片手だけは自由にしてくれる。あのおぞましい命令に逆らった日から、そんな些細な自由すらなくなってしまった。
ここ数日の状況よりは、以前の方が圧倒的にいい。いや、こう思ってしまっている時点で俺は可哀想である。当たり前のことが許されない日々を過ごしているのだ。

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あきゅろす。
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