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幼少期編






子は親を選べない、とはよく言ったものだと思った。実際、私は実の父親に刺されて死んだのだから、それだけだったら不幸だなって終わりはしないがそんな感じだろう。だけれど、今の私すら親に恵まれないとは本当に本当に、不幸だと思う










とあるイタリアの貧困街では、黒髪で紅い目をもつ少年が空を見上げて考えごとをしていた
すると、ある家からとても顔色の悪い女性がでてきた










「あぁ!×××!あなたは、私を置いて何処へ行ってしまったの!」








少年こと私(転生というものだろう)は、女性の方に視線を移し溜め息混じりに話掛けた









「母さん、あの人はもう帰って来ないよ」









顔色の悪い女性は現在の私の母だ。母は居なくなった、正しくは母を捨てていった父を未だに求めてこうやって外に出てきては帰ってくるのを待っている








「餓鬼っ!どけなさいっ!私はあの人を待っているのよ!」









まぁ、私は息子として認知されてもいない。不幸だなー。私としては父について行きたがったが、父とも母とも似つかない赤い、血のような色の目を不気味に思い置いていかれた。父の捨て台詞が「悪魔めっ!」だったのでそうだろう










「はぁ、不幸か」








私はいつものように暴れる母に、この町で育つために鍛えた手刀を入れて気絶させた










霞む視界
(お先真っ暗だよ)








配布元⇒Aコース様
.苦労人主人公(喧嘩で鍛えました。)

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あきゅろす。
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