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沢田綱吉を連れて向かった先は、屋敷内…ではなく、イタリアのちょっとした商店街だ




先ほどまでびくびくしていた沢田綱吉は今は日本じゃ見れない様々な商品に目移りをしていたが、気にせずに手を握りしめ引っ張って歩く。ついでに護衛はつけている。(私だけだと自分より小さい彼を守れるか不安だから)






「どこにいくの?」





無言で手を引っ張っていく私を不安に思ったのか、若干半泣き状態だ。





「…黙ってついてこい」





さらに私は黙々と進み、商店街を過ぎた裏路地の一角にあった変わったお店へ足を踏み入れた





「うわぁ〜!」






沢田綱吉から嬉しそうな声が聞こえる。なぜなら、このお店は今イタリアで口コミで広がっているお菓子屋だからだ。ここはお菓子屋だが、他にも雑貨品を取り扱ってるため退屈はしない




店内に広がるお菓子独特の甘い匂いに酔いそうになるが、綱吉が喜んでいることに安心する






綱吉は詰め合わせの袋を片手に満面の笑みで私に一言、







「ざんざすおにぃちゃん、ありがとうね!」







この日が境目
(思わず私も綱吉に誘われるように笑顔になった)(背後から驚きの気配が伝わる)(…そんなに珍しいのか)








 

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あきゅろす。
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