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当日に知らされた“沢田一家”の訪問。じじいの側近の沢田家光の家族らしい。






そんな訳で私はただ今、九代目の部屋にいる。九代目は孫(ファミリーはある意味家族)が見れるのを楽しみにしているのか、顔がいつもより三割り増しで笑顔だ







「じじい、俺はどうすればいいんだよ」






「綱吉君が来たら相手をしてあげなさい」






面倒だ、なんて言ってもここで暇を持て余してるのはどうせ私だけだと思う。なので、文句は言わないで首を縦に振った






ドタドタドタ…







足音が聞こえる。慌てて出入り口にいく黒服達の足音のようだ。どうやら、沢田一家がここに着いたらしい







九代目のじじいが立ち上がり出迎えに向かうと言って私も誘われ…いや、無理やり引きずられて出入り口に向かわされた







屋敷の出入り口には、門外顧問の沢田家光と奥さん、その奥さんの足にひっついている小さい少年が多分“沢田綱吉”だろう。







「君が、綱吉君かね?」





「…………ぅん」





九代目が沢田綱吉に近づいて話しかけると、恥ずかしいのか顔を赤くして沢田の奥さんの足にギュッとしがみつきながら、チラチラと九代目をみている






その光景を微笑ましそうにみている家光と奈々さん(呼び捨ては流石にね)、私はジィッと沢田綱吉をみていると目が合う







そんな私を九代目がみたのか、こちらにコイコイと手招きされて向かう








「彼が私の息子のザンザスだ」







紹介されたので奈々さんと沢田綱吉に目礼をする。奈々さんはニコニコしながら挨拶してくれたが、沢田綱吉は若干…いや完璧に怯えられている







「ザンザス、綱吉君と遊んできなさい」






行くぞ、と沢田綱吉を目で合図すると彼はまるで死刑を宣告された無実の人のような表情をした。







はじめてのであい
(ファーストコンタクトは最悪)(仲良くなりたいんだけど…やっぱこの顔か)









 

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