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SSS
視覚的暴力反対!!
 
真選組に違法風俗の潜入捜査の命が下り、その役に沖田総悟が任命された。

本人は嫌だと断ったが、総悟の冷静な判断と一人でも十分に戦える力量は必要だと判断し、総悟には悪いが『局長命令』と言うことにした。

そして今、広間に暇な隊士を集めて女装した総悟を見た目女として大丈夫か見定めている。


「ちょっ、そんなジロジロ見んじゃねぇやい!」

四方八方からくる隊士達の目線が嫌で仕方がない。


「隊長大丈夫です!!これなら全然いけっ……」

「ダメです隊長ぉぉぉ!!!!」


皆が賛美するなか、一人だけ反対した者がいた。


自称『隊長の運命共同体』、神山だ。


「いけません!いけませんよ!!女装した隊長一人であんな所に行くなんて危険です!!しかもなんですこの格好!!」


総悟の今の格好と言えば色んなところがチラリズム状態。着物の裾など太股にあるぐらいなのだ。しかもその着物はだらしなく、まるで男を誘っているかのよう。


「こんな格好であんな所に放り込むなんて、狼の群れに羊を入れるようなものです!!私は反対ですよ!!代わりに私が潜入役を引き受けます!!」


一瞬その場の全員がぽかんとし、そのすぐ後に笑いの嵐。

そんな中、総悟は神山の手を握った。


「神山、お前ならきっと似合いまさぁ。俺より別嬪だと思いやすぜ。お前がしたいと言うなら変わってあげまさぁ。」

「おい総悟、お前逃げようと…」

「はい!是非私と変わって下さい!!沖田隊長をあんな所に放り込むぐらいならこの神山、恥を忍んで風俗に入ります!」


意気込んでいるのは2人だけ。神山なんぞ行かせたら客をとるところか働かせて貰えないだろう。


「そうと決まれば早速着付けでさぁ!さっ、こっちにきなせぇ。」


総悟は神山の手を掴むと別室に移動しようとした。


「総悟諦めろ。こいつには潜入無理だ。」

「無理じゃねぇや。やってみねぇとわかんないでしょ。」


「やってみなくてもわかるだろ。体格的に無理だ。」

「大丈夫でさぁ!ほら神山行きやすぜ!」


総悟は神山を引っ張って行った。

これで総悟の気がすむのなら着せるぐらいはいいか。と最後は土方も止めなかった。決定事項は変えれないのだから。


しばらくすると総悟が顔を覗かせた。


「できやしたぜ〜。ささっ、神山入って。」


スッと障子が開かれる。そこには綺麗に着飾った神山が立っていた。


「「「・・・・・・・・・。」」」


酷い。あまりにも酷い。見るにも耐えない。

ガッチリとした体格にピチピチの着物。袖など肘よりちょい下だ。下半身など見られたものではない。着物から延びる足は筋肉質で毛深い。トータルしてモザイク物だ。


「神山バッチリでさぁ!こりゃひっきりなしに客来やすぜ!」

「はい!頑張ります!」


盛り上がっているのは2人だけ。隊士達は顔を青くし、神山を直視しないように顔を伏せたり違う方をみたり。


「土方さん!潜入捜査は神山でいいと思いやすよ。」

「アホか。こんなモザイク潜入出来るわけねぇだろ。モザイク着替えてこい。神山に戻ってこい。」
 
「自分、沖田隊長の代わりに…」

「マジやめろ。300円あげるから。いいからさっさと着替えてこい。一番隊を下ろすぞ。」


「イエッサー!!」


神山はビシッと敬礼すると足早に部屋を去って行った。


「もう諦めろ。夕方決行するからそれまでに刀――」

「あっ!近藤さんがいやしたね!あの人の方が似合うかも!」

「やめれι」





おわり


総悟の女装いかせてません。すみません。全部モザイクのせいです(笑)

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あきゅろす。
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