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SSS
絡めてみよう(土沖←七兵衛)
 

ある日近藤は土方と山崎を呼び出した。


「2人に来てもらったのは他でもない、あの可愛い総悟に手を出す不届きものがいる。」


近藤の言葉にドキッとする土方。


(土)(手を出すって…俺じゃねぇかぁぁぁ!!!!)


「そいつはいつも総悟の事を監視し、総悟を見ながらハァハァしている!」


(土)(いや、なら俺じゃねぇぞιあぁビビった。)


土方が安心した矢先、今度は山崎が嫌な汗を流す。


(山)(監視してハァハァするって…俺じゃねぇかぁぁぁ!!!!ヤバイ!!土沖観察し過ぎたぁぁぁ!!!)


「そいつは金髪で穴だらけのチャラ男!!」


(山)(あぁよかった俺のことじゃない。殺されるかと思ったι)


「あの栗子ちゃんの元カレがうちの総悟を手込めにしようとしている!!」

「「何ィ!!?」」

「今こそ俺達が総悟の貞操を守るぞ!!!」

「「オオォォォ!!!」」



こうして七兵衛暗殺計画が立てられた。
















今日は総悟一人での巡回。

そしてそれを見守るかの様に後をつけるゴリラ13、マヨラ13、ジミー13。



「局長、今のところ怪しい人物はいません!」


自分達が一番怪しい事に気づいてない。


「いや、巡回が始まって約5分。そろそろ現れ……来た!!」


七兵衛は店と店の狭い隙間に隠れているようだった。


「何してんだ?あの男。」


もうすぐ総悟がその路地裏にさしかかる。


その時だった。



ドンッ!


「わっ!」


七兵衛は偶然を装い総悟とぶつかった。そしてバランスを崩した総悟の腰を引き寄せ、倒れない様に抱き締めた。


「あっ、すんません。大丈夫ですか?」


総悟は頭がついていけずキョトンとしている。




『ちょっ、トシィィィ!!!総悟が食われる!!!』

『任しとけ近藤さん。』


銃を構える土方。


『いやぁ〜、あの顔萌えますよね〜。』

山崎は何かメモっている。




「あっ、こっちこそすいやせん。」


総悟はゆっくりと七兵衛から離れる。

「あっ、また会いましたね。俺達ぶつかるのこれで何度目ですかね。」

「そうですねぃ。何か最近よく会いやすね。」

「アハハ、もしやこれって運命の出会いだったりして!」


上機嫌の七兵衛に総悟は「はぁ」とだけ返す。


「あっ今巡回中ですか?」「まぁ。」

「俺も一緒に廻っていいですか?」


総悟は「お好きに」とだけ言うとまた巡回中しだした。


▼▼▼▼▼

『ちょっ、あの男うちの総悟にくっついてきたよ!』

『チクショー、隣に総悟がいるから簡単には打てねぇな。』

『うわっ、沖田さんあの人と並ぶとマジ細いですね。腰のラインとか堪らんですね。』

▲▲▲▲


「沖田さんって細いですよね。何食ってんですか?」

「えっ、普通じゃね?皆とあんま量変わんねぇよ。」

「いやだって、腕とか腰とか。」


七兵衛はペタペタと総悟の腕やら腰やらを触る。

総悟自身天然なので七兵衛の下心なんてわからず好きにさせていた。


その時パンッ!!と銃声が鳴り七兵衛の髷を通り抜けていく。


だが七兵衛はそれに気づいてないようだ。




▼▼▼▼

『トシもう一発!!』

『待って弾が詰まった。』

『ええぇぇ!!!山崎は!?』

『俺は銃なんか持ってきてませんよ。俺には双眼鏡とネタ帳さえあればいいですから。』

『お前何しに来たの!!』


▲▲▲▲


近藤達がそうしてる間にも七兵衛は更にペタペタ触る。

そして最終的には我慢出来なかったのか、ガバッと総悟に抱きついた。それにはさすがの総悟も抵抗する。


「ちょっ、何すんでさぁ。やめろぃ!」

「沖田さん、俺はあなたの事が…」

「えっ、ちょっ…!!」


総悟の唇に自分のそれを持っていこうとする。

その瞬間バキッと音がして七兵衛が倒れた。土方が弾が出ないのならと、とっさに銃を投げたのだ。


「大丈夫か総悟!!!!」

「え?近藤さんと土方さん?あと山崎も。」

「総悟ォォォ!!!チュウはされてないか!?大丈夫か!?お家帰ったらすぐに風呂に入りなさい。」

「えっ、でも俺巡回が。」

「そんなのいいから。ほら皆帰るよ!」


その後3人は仲良く屯所へと引き上げていった。






おわり☆

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あきゅろす。
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