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SSS
土方家物語B
※現在土方、初期沖田は夫婦です。子供もいます。(誠也:せいや)
そんな設定でも大丈夫ですか?




















見廻りから帰って来た土方に総悟と誠也はあるチラシを差し出した。


「ん?何だ?」


そこにはお祭りの案内が書かれてある。


「行きたいでさぁ!」

「いきたいでさぁ!」


総悟が先に言い、誠也は総悟のマネして言う。


「行ってくればいいだろ。」

「家族3人がいい!ね?誠也、父上も一緒がいいね?」

「うん!せいや、ははうえとちちうえといきたい!」

「ほら〜、誠也もそう言ってるんだから。今日の夜から明日までお休みでしょ?」

「何で知ってんだよ。休みでも俺にはやることあんだよ。まだ書類整理も終わっちゃいねぇ。お前らだけで行って来いよ。」

「こういうのは家族で行った方が楽しいでさぁ!」

「でさぁ!」

「近藤さん誘って行って来いよ。あっ、お土産よろしく。」


総悟はキッと土方を睨むと隣にいた誠也を抱っこした。

「何よその言い方!土方さんなんか大っ嫌い!」

「ちちうえだいっきらい!」


またもや誠也は総悟のマネをしてツーンと顔を背ける。誠也はただマネしてるだけなのだが、土方は可愛い一人息子から「大っ嫌い」と言われてショックを受けた。


「せ…誠也に大っ嫌いって言われた…。」

「家族を大事にしない父上は嫌だよね〜?」

「ちちうえやぁ〜。」

「わかった!!一緒に行く!書類なんてクソ食らえ!」

「本当ですかぃ!!ありがとうございやす!誠也よかったね〜、ちちうえも一緒ですぜ。」

「ちちうえいっしょ〜!」


ニパッとまるで花でも咲いたような息子の笑みに土方もついつい頬の筋肉が緩む。


「夜は冷えるから誠也に着せてやらなきゃな。何か暖かいのあるか?」

「大丈夫でさぁ。ちゃんと用意してまさぁ。」

「誠也、風邪引かないように一杯着て行かなきゃだぞ!お外寒いからな。」

「おそと?さむいの?せいや、"コンコン"しちゃう?」


コンコンとは咳の事。


「あぁ、コンコンするからな。一杯着て行こうな。」

「うん!」

「それじゃ土方さんは夕方までに仕事終わらせてくださいね。誠也、父上お仕事だから母上と遊ぼうか!」

「うん!」

「怪我しねぇようにな。」

「わかってますよ。そんじゃお仕事頑張って!」


総悟は誠也を連れて出ていった。


「祭りか……久しぶりだな。あっ、近藤さんに外出届け出しとかねぇと。」


「面倒臭い」と言いつつも嬉しそうに近藤の元へ向かった。



おわり





アハハ!祭り行かずして終わった!いやただ「父上嫌い」を言わせたかっただけなんです。


この土方家物語が意外と好評で嬉しい限りです!本当。




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