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SSS
社会人×学生E
 

夕食の準備をしていた総悟に一本の電話がかかってきた。


「へいもしもし?」

『俺。オレオレ。』

「オレオレ詐欺ですかぃ?うちは間に合ってやす。」

『違げぇよ俺だ。土方だ!』

「土方さん?警察がオレオレ詐欺していいと思ってんですかぃ?三途の川で頭冷やしてこいよ。」

『だから詐欺じゃねぇって言ってんだろ!あっ、それよりお前もう夕飯作った?』

「いえ、今作ってるとこでさぁ。」

『あのさ、今日多目に作れるか?』

「大丈夫ですけど何で?」

『俺の同僚なんだけど、ここ数日栄養のあるものを食ってないらしい。仕事上そいつに休まれたら迷惑だし、もし総悟がいいならそいつに何か栄養のあるもん食わせてやってくんねぇか?』


土方の言葉に「えぇ、いいですよ」と微笑む。土方は鬼警部と呼ばれるが本当は優しくて面倒見のいい人なのだ。


『悪いな。7時位には帰ってくるから。』

「は〜い。」


電話を切ると、再び包丁を握った。














*****


「ただいま〜。」


7時をちょっと過ぎた頃土方達が帰って来た。


「ほら上がれよ。」

「へ〜ここが土方の家か。お邪魔しま〜す。」


土方の帰りに気付いた総悟がリビングからちょこんと顔を出した。


「お帰んなせぇ。」

「ただいま。急で悪かったな。」

「こっちは大丈夫でさぁ。」


総悟は微笑むとチラリと連れに目を向けた。


「あっ、そうそう、こいつ俺の同僚で坂田って言うんだ。」


「初めまして〜。坂田銀時です。土方をいつもお世話してます。いや〜土方に恋人がいるのは知ってたけどこんな可愛い子だなんてね〜。」

「初めまして。沖田です。可愛いって、俺男ですぜ。」

「マジでか!」


一瞬驚くがその後はあまり気にしていないようだった。


「ちょうど準備出来た所でさぁ。」


リビングに通されると、ご飯に味噌汁、煮物に野菜炒めと野菜をふんだんに使った料理がテーブルを覆っていた。


「うわっ!うまそう!!土方いつもこういうの食べてんの?チクショー!俺と変わりやがれ!!」

「うるせぇよ。」

「坂田さん、沢山作ってやすから何杯でもおかわりOKですからね。」

「沖田くん……君はなんて良妻だ!!それじゃお言葉に甘えて。いただきます!」


銀時は美味い美味いと言い箸が止まらない。

少し気が引けたものの、おかわりを頼んだら嬉しそうについでくれる。


「あ〜お腹いっぱい!ごちそうさまでした。美味しかった。」

「それは良かったでさぁ!」

「いいな〜お前毎日こんな美味い料理食べれて。」

「お前も恋人つくればいいさ。」

「簡単に言ってくれるよな〜。」

「あの、ちょっといいですかぃ?坂田さんは警察で何なさってるんです?土方さんと一緒で刑事ですかぃ?」


土方は刑事と言うより警部と言ったが正しいが。


「俺は刑事に向いてないよ。俺の仕事は鑑識。」

「鑑識ですかぃ!うわぁ、カッコイイですねぃ!!」

「うん。あまり表には出ないけど遣り甲斐あって楽しいよ。沖田くんは何してるの?」

「俺ですかぃ?まだ学生でさぁ。」

「えっ、土方お前学生をたぶらかしてんのか!!」

「たぶらかしてねぇし!」

「いや、沖田くんのこの可愛さ、ダメだとしても手ぇ出したくなるよな〜。」 

「うるせぇよ!今夜仕事入ってんだろ。飯食ったし行って来いよ。」


銀時は仕事の合間に来ていたらしく、時計を見るとブーブー言いながら身なりを整えた。


「坂田さん今から仕事なんですかぃ!?大変ですねぃ。」

「そうなんだよ〜。もう行かなきゃ。御馳走様でした。」

「また来てくだせぇ。」


土方は「玄関まで送る」と言い、2人はリビングを出た。


総悟が下げた食器を洗っていると珍しく土方が後から洗い物の邪魔をしないように抱きついた。


「土方から珍しい。どうしたんでぃ?」

「何かさ〜。お前ら初対面なのに仲良かった。」

「それって………嫉妬?」

「………あいつとあまり仲良くすんなよ。」


土方そう言うと顔を赤くして部屋を出ていった。

そして総悟も顔を赤らめながらその背中に微笑んだ。



おわり


ただのラブラブ(?)になってしまった。次こそはまた積極的な総悟を書きたいな!

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