SSS
これも一つの戦略なり
※人気投票ランキングの話です。
………もし、総悟がダブルパンツじゃなく、パンツを下げられたら……。
新八に向けられた刃。
総悟はニッと笑い降り下ろそうとした。
しかし…
「そうはいくかぁぁぁ!!!」
背後から銀時の気配を感じたと同時、一瞬にしてパンツをズボンごと下げられた。
「Σっ!!」
総悟は固まって動かない。そして新八も顔を真っ赤にして動きを止めた。
「はははは!これで順位は落ち……Σ落ちない!?」
総悟の頭上のランクは未だ2位の表示。銀時が訝しげに見つめる中、総悟の顔が茹で蛸の様に真っ赤になり、バッと座りこんだ。
「ひ…酷いでさぁ。旦那ぁ〜。」
腕で表情を隠し、震えた声でそう呟く。それはまさに泣いている様で…。
「えっ?ちょっ、沖田くん?ι」
銀時が想像していた反応と違ったのだろう、総悟の反応を見て焦った。
「酷い…でさぁ。皆の前で…。」
「えっ、あのι」
「銀さぁぁん!!!あんた沖田さんに何やってんですか!!」
新八が総悟を庇う様に抱き締める。
「銀さん見損ないました。最低です。」
そして妙の軽蔑した眼差し。
そして神楽はと言うと
「ペッ!」
軽蔑しきった目で銀時に唾を吐いた。
「ちょっ待てよ。俺は〜新八を助けようと…ι」
「よぉぉぉろぉぉずぅぅやぁぁあぁああ!!!!!!」
地面から響くような声が聞こえたと同時に銀時のズボンが近藤によって下げられた。
「ぎゃぁぁあ!!!!何すんだゴリラ!!!」
「貴様うちの総悟に何してやがる!!」
「……いや、そのι」
「あの年頃の子は繊細なの!!心はヒビの入ったガラスなの!ちょっとした拍子に粉々に粉砕すんのよ!!今とってもデリケートな時期なの!!」
凄い剣幕で怒られ、流石の銀時も少しばかり引いた。
「沖田くん大丈夫?」
妙がゆっくりと総悟の隣に座った。
ちなみにいつの間にか総悟はちゃんと下を履いている。
「うっ、うっ…姉御ぉぉ!!!」
「よしよし、大丈夫よ。」
「ううっ…俺、もうお婿に行けなっ…」
「沖田くん…。」
「万事屋ぁぁ!!!総悟の人生どうしてくれる!!」
「どうって……俺が悪いんで責任を取って…」
「何だその理由は!!それのどこに愛がある!!お前はちゃんと総悟を愛しているのか!?総悟を幸せに出来るのか!?」
「待て待て!何か話がおかしい所にいってない!?一旦振り出しに戻ろう?」
「話を反らす気か!!」
「銀さん、今日からあんたの事クソムシってよびますね。」
「18歳の子を辱しめといてあなたは責任逃れですか?それが武士のする事ですか!腹かっさばいたろか!!」
銀時に向けられる非難の視線。
皆から責められたじたじになっている中、銀時は信じられないものを見た。
それは泣いていると思っていた沖田の腕の間から見えるニヤリとした笑み。
(こいつ、はめやがった!!!!!)
そして変化が――
何と総悟の頭上のランクが2位ではなく、1位と表示されていた。
「ちょっ!!!!何で沖田くんが1位!!?えっ、じゃぁ俺は?」
『13位』
.
「おいいぃぃ!!!俺の順位が何故か13位になってる!!ちょっ、スタッフ〜!!!」
「そんなの当たり前ネ。サドを辱しめた上に事をうやむやにする気アル。こんな奴を主人公に置いておけないヨ。それに……ねぇ姉御。」
「えぇ。沖田くんの日頃からのギャップが……ねぇ神楽ちゃん。」
2人共顔を赤らめてチラリと新八の胸に顔を埋めている総悟を見やる。
(ギャップ萌えだとぉぉぉ!!!!?)
総悟のギャップこそがランクアップの要因だった。
それに比べて銀時は18歳の少年を辱しめ、その侮辱を無かったかの様に………
「おいぃぃ!!!それは言い過ぎだろ!!!言葉を変えろ!!」
……銀時はいたいけな少年の下着を剥ぎ取り、大勢の前で辱しめ、自分の記憶から無かった事にし、少年の心に深い傷を……
「もっと酷くなってんじゃねぇかぁぁ!!!」
「クソムシ一人で何言ってんですか。」
「クソムシ言うな!」
「総悟帰るぞ。もう人気投票なんてどうでもいい。万事屋は今後総悟には近付かんでくれ。」
近藤は総悟に寄り添うと優しく背中に手を回し一度も振り返る事なくその場を去った。
「新ちゃん、神楽ちゃん帰るわよ。」
「さよなら13位のクソムシさん。」
「私の半径10km以内に入ってくんなヨ。クソムシが。」
そして3人も冷やかな目でクソムシを見るとすぐその場を去った。
そして気付くとクソムシただ一人。
「くっ……人気投票なんてくそ食らえぇぇえぇ!!!!!!!」
おわり
はい、無理矢理終わらせました。長くなりそうだったんで。
土方さんを出さなかったのも長くなりそうだったんで。
私の説明不足ですが総悟はわざとです。総悟自身がギャップ萌えを狙った設定になってます。
文章力が足りませんでした。誰かクリスマスプレゼントでその力下さい。
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