SSS
現土方×初期沖(腐)+初期(兄)ミツバ3
※初期ミツバ→妹大好きな兄ちゃん。性格はSで見た目総悟を少しワイルドにした感じ。土方より年齢も身長も上。
ミツバ姉ちゃんとスッパリ切り放して読んで下さい。
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その日土方は珍しく風邪で寝込んでいた。
「ゲホッ、ゴホッ……まだ仕事が…。」
布団から這い出そうとする体を総悟は押さえる。
「何バカな事言ってんですかぃ。風邪の時ぐらいちゃんと寝なせぇ。」
布団を肩まで掛けてやり、ポンポンと叩く。
「………今日のお前、何かおかしいな。」
「母性本能といいなせぇ。」
体調が悪い時に優しくされると甘えたいのが人の性。
土方は総悟の手に自分のを重ねた。
「総悟、キスして。」
「とうとう熱で頭イったか。もうそろそろだとは思ってたんですがね。」
「なぁ、総悟。」
熱に浮かされている表情でせがまれて、パッと顔をそらした。
「いっ、1回だけですからね。」
総悟が顔を近付けていく。
すると…
――スパーンッ――
「総悟〜兄ちゃんが来たよ〜☆」
ニコニコ笑顔のミツバが勢いよく障子を開けた。
2人はバッと離れる。
「に、兄ちゃんどうしたんです?急に。」
「別に急じゃないさ!連絡入れてただろ?」
携帯をみると確かにメールが入っていた。
だがこのメール、1分前に送られてきたものだが。
ミツバはふと土方を見た。
「ん?とうとう土方の野郎くたばったか。」
「へい。さっきでした。」
「お〜い。何勝手に死んだ事にしてんだ。」
「あれ?生きてんじゃん。」
ミツバは総悟の隣に腰をおろす。
「いい眺めだな土方。」
「もう、一体何なんですか。」
「病気か?どこの女からもらって来た。不潔な。俺の妹に近寄るな。」
「性病じゃねぇし!!ゲホッ、ゴホッ!」
土方は苦しそうに丸まって咳をする。
「何だ風邪か。」
「ゲホゲホッ!!ゴホッ!」
「どれ?」
ミツバは顔を近付けると土方の額と合わせた。
(キャッ!!兄ちゃんグッジョブ!!)
一瞬にして総悟は腐女子フィルターを発動させた。
「ん〜38度ぐらいか。薬は?」
「まだ飲んでません。飯食ってないし。」
「薬飲まねぇと治るもんも治らねぇだろ。おーい、誰かこの病人に飯〜。」
ミツバが言うと同時に出来立ての粥が届けられた。
山崎が作っていたらしい。
「ほら、飯きたぞ。起きれるか?」
土方はのっそりと上半身を起こす。
あまり食べたくないと言うのが本音だろう。
「ほら、口開けろ。」
ホカホカの粥を乗せたレンゲを土方の前に出す。
「あ〜ん」の図だ。
(ミツ土ktkr!!!!)
総悟は目を輝かせながら2人を見る。
「いいです。自分で食べます。」
「うるせぇ。病人は甘えてろ。」
「……マヨネーズは?」
「却下。」
土方は内心嫌がりながらもどうせこの部屋には自分等3人しかいないし。と思いながら差し出されているレンゲを口に含んだ。
「俺が直々に食わせてやってんだ。ありがたく思え。」
「ん…味しない。美味しくない。マヨネーズ。」
(俺様攻めと生意気受け!ヤバイ!!そうか!ここ最近の地球温暖化は全てあんた達のせいなんですね!いいよ。もっといちゃつけよコノヤロー!!)
総悟は爆発しそうな何かを押さえるために畳に爪を立てる。
総悟も色々と必死なのだ。
ミツバが面倒見がいいのはちゃんと理由がある。
ミツバは一人で総悟をここまで育てた。甲斐甲斐しく、面倒見のいい兄だった。
だからか、風邪で寝込んでいる奴がいればつい世話をやいてしまうのだ。
それが自分よりも年下ならなおの事。
「よし、全部食ったな。」
食べたと言うか、無理矢理食べさせられたと言うか。
「薬飲んで大人しくしてろ。あっ、それとも座薬がいいか?」
ニヤリと笑うミツバ。一瞬血の気の引く土方。
そしてとうとう『座薬』というキーワードで総悟の何かがパーンといった。
「ちょっ!!座薬プレイ乙!!!ハァハァ、何ですかぃ。2人して私を萌え殺すきですかぃ?さっきからイチャコラしやがって、グッジョブミツ土!!あの、私そろそろおいとまするから後は2人仲良く、座薬プレイでも何でもしちゃって下せぇ。あぁ、大丈夫!ここら辺一帯は立ち入り禁止にしやすから!いいですかい、熱を下げるには汗をかくのが一番でさぁ。私の意図読めますよね?"汗をかくのが一番"ですからね。それじゃごゆっくり!!」
総悟は嬉々として部屋を出て行った。
部屋には総悟の言葉を全く理解出来なかった男2人。
「「えっ……今の何ι」」
それから一時間程、そこは一番隊隊長の命令により立ち入り禁止となったのだった。
おわり
ごめんなさい、また腐女子総ちゃんです。『初期ミツバの絡みを読みたい』と言って下さった方、本当にありがとうございます。こんなキャラ崩れしてますのに。
腐女子総悟は土方受け至上主義です。
ちょっと優しいミツバ兄ちゃんはどうでしたでしょうか。
ネタ提供ありがとうございました!
ネタ提供
『初期ミツバとの絡みを読みたい』
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