カイとソウ《2》
*
僕の体を押さえつけると恢の熱くて硬いモノが一気に埋め込まれた。
「……っ…ぁああ!」
その衝撃に我慢しきれなかった僕は勢い良く白濁を撒き散らした。
ビクビクと震えながら溢れるそれは熱くて、でも空気に触れたところからすぐに冷たくなっていく。
腹や胸に撒き散らしたモノはゆっくり焦らすように流れる。
「あっ、あっ…ゃ…ああぁっ!」
ガツンと奥を抉られて体が跳ねる。
「やぁだぁあ…ひ、ゃあんっ…ああぁン…だめぇっ!だめぇえ……動かな…ぁぁあああ!」
イった状態で激しい動きはだめになるから。
止まらない震えにどうしようもなくて、僕の体を押さえつけている恢の腕に縋りついた。
「恢…っ、恢…恢っ」
「んー、まだダメ。離さないよ」
荒い呼吸のわりにのんびりとした声に思わず真上にある顔を見つめてしまう。
「ん…ゃ、あっ…」
恢が腰を回すとグジュグシュといやらしい音が響く。
「ねぇ、そーた」
わざとなのかな…
もうずっと前立腺を擦り上げられていて、さっき出したばっかりなのに奥から溢れてきそうになる。
「ここ…俺のに、絡み付いてるよ」
「…ん、ぁ…はぁ……やぁあっ!そこ、そこ…っ」
「ここが、好き?」
「あ…っ、ちが……ぃやあああっ」
また、飛び散った白濁。
だめ…
熱い。
体の奥が燃えるように熱い。
頭の中が溶けてしまいそう。
助けて、と恢を見つめた。
「…好きだよ、そーた」
そう言って、艶然と笑って…
激しく腰を打ち付けた。




──────

「……ぁ…」
掠れた声が喉を引っ掻く。
ヒリヒリと痛む喉。
手に触れるシーツを掴む。
情けないくらい力が入らなくて指が震えた。
「そーた」
背中から回っていた腕が肩を抱く。
「かい……ぁ」
ちゅ、とかわいらしい音をさせて項を吸い上げて離れた。
「ふ、ぅ…んっ」
さらさらとした長い指が胸を滑る。
「どうしたの?」
硬いよ、と笑いを含んだ声。
尖った乳首を弾かれて体が震えた。
「こっちも?」
くたりと萎えているモノを握ってゆっくりと擦る。
「ぁ……も、だめ…っ」
「うそ」
「うそじゃな……あっ…」
「だって喜んでるよ、ここ」
チュプン…
小さいけど恥ずかしい音をさせて長い指が侵入してきた。
もう無理、と思うのに。
思ったのに…
でも、恢の指を締め付けて啜り上げている。
美味しそうに。
「指じゃ足らなそうだね」
首を振ったのに尻臀を掴まれて左右に広げられた。
「んんっ…ふ、ゃあぁっ」
「…っはぁ」
恢の熱い息が耳を擽る。


おかしくなりそう。
恢の熱さで、狂ってしまいそう。
麻痺してきた感覚の中、裂くように与えられる快感に。
それでもそれが嬉しくて、僕の全部が恢で埋まっていくような甘い誘惑に笑みが零れた。

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