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そのひねくれたエガオに愛惜の唇を Tommy


トミーロッドと死に損ない、
・若干グロ、性的描写あり















「う、ぁ゛っ・・・」









 止めどなく流れ出る赤黒い血液は、ボクらのいる夜の芝生の哀れな草たちを濡らしていく。



 ボクの下に倒れたそのゴミは、もうすでに用済み。



わざわざボク自身の手で殺してやるまでもない。


そのうちぽっくり逝っちまうだろうし、ね。



 否、出来なかった。
いつものように使えない死に損ないどもにしているように、こいつを殺すことが何故か出来なかった。



 そんな自分があんまりにも腹立たしくてはたまんなかったから、最後に先ほどの戦闘で高ぶったものを収めてしまおうと瀕死の体にはあまりに重すぎる行為に及んだだけのこと。


そう、ただそれだけのこと。



破ける膜の感触から、どうやらコイツは処女らしい。

あは、でもそんなのボクには関係ないや。


 むしろ処女のまま死ぬことなくて良かったじゃん、はは















「あ゛っ、あっ」



「あはっ、すごいねぇ。お前」






こんな状況でも多少感じてやんの、と余裕に笑って見せた。



ぽっかりと穴があいて、ジュクジュクと血が溢れ出すその腹部にしっかり収まったボクのそれを、容赦なく動かしてやれば、アイルは激痛に耐え、しかめた顔を生意気にもボクに向けた。








「ト、ミ・・・さ」



「は、なにお前」









何でそんな幸せそな顔、してんのさ。






 口からそんなに血ィ出してるくせに。



そのアホらしい目から涙流してんのだってわかってんだよ?



 これから死ぬんだってのに、なのに、何でそんな顔、








 苛立ちをぶつけるかのように力任せに血がこびりついたその毛髪を引っ張ってやる。


するとこいつはうめき声ひとつ漏らさずに汚ねぇ真っ赤な手のひらで、たやすくボクの頬に触れた。



 ソコにソレを埋めたまま腰の動きをやめ、やつをアイルを見据えれば、目が残された数分の限界を語り始めていた。









 ・・・これは、おまえがこの世を去るせめてもの情け。



惨めに殉死のレッテル貼られながら息絶えるカワイソウなお前の為、せめてもの餞別として受け止めてやるよ。



 最期にその血まみれのブサイクすぎるツラ、しっかりとこの目に焼き付けておいてやる。


ナニかでお前の呼吸を止めてやりたいのに都合のつくものが何にもないから、仕方ないからこのボクでお前の死を迎えさせてあげるよ、





 赤い掌がパタリとオチるその刹那、

咄嗟にアイルの血まみれの柔らかいソコからボクのモノが抜けて、白濁のそれが行き場をなくして深緑色をした地面に向かって弾けた。



その時、お前に対する言葉が脳裏にそっと浮かんだ気がしたけど
 勝手に死んでく罰だ、ずっと悩んでなバカが。



せめて、また生まれ変わるまで















(だから早く帰っておいで、そしたら、ねぇ、お前に伝えたいことがあるから)












111016


あきゅろす。
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