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愛及屋烏
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「シズク…よく似合うよ」



ニコニコとお父様にエスコートされ、お母様と3人、今回のパーティーはルシウス・マルフォイが主宰者らしい。


ルシウスの家はマルフォイ家らしく、大きなお屋敷であった。



「やぁ、これはジョーンズ久しいな」



長いプラチナブロンドを靡かせ、優雅に歩く…あれがシリウス・マルフォイ。


思っていたよりもまだ若い印象で、やはり顔立ちが整っている。



「ルシウス、元気そうで何よりだ」


いつの間にか母はナルシッサと話しており、1人ぽつんと立っていると、後ろから話しかけられた。


「こんなところで何をしている」



聞き慣れたベルベットボイスに優雅な動作を心がながら振り返る。



「セブルスさん…」


ニッコリと微笑み、手を差し出せば、流石英国紳士さらりとエスコートをしてくれた。


「親はどうした…」


小さな声で問いかけられ、視線で2人を示すと眉間に皺をいつもの倍寄せていた。



「仕方あるまい…」



初めての社交界でのダンスデビューはセブルスが相手で、シリウスに教わったワルツを寄り添いながら披露した。



「ダンスも習得済みとは恐れ入りましたな」


全く心のこもっていないトーンで言われ、思わず年相応な笑みを見せてしまった。




「ふっふ…あはっ…ごめんなさいっ」




会話をしながらのんびり美味しい料理を食べていると、父がルシウスを伴って帰ってきた。



「セブルス…おや、こちらのお嬢さんは?」


ルシウスがシズクを目敏く見つけ、視線があった。



「ルシウス様。シズク・ミズナミと申します。本日はお招き頂きありがとうございます。今後とも、宜しくお願い致します」




3歳にして饒舌でが、家で練習してきた感が出るようにニッコリとした笑顔を込めて伝えた。


ルシウスなら、これくらいでバレたりしないであろうと打算も含めてのことである。





「素敵なレディーではないか。シズク嬢、私と一曲どうかな?」




「喜んで」




本心では、セブルスの前でルシウスとなんか…と思いながらも、今後のことを考え媚を売っているシズクであった。





「フンッ…」



機嫌が悪そうに、セブルスが顔を反らせたのは、父と母しか気付かなかった。













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あきゅろす。
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