愛及屋烏 15 「デビット、今日の闇に対する防衛術って何の魔法だったかしら?」 「確か、無言呪文のテストだけど、シズクはもう習得してるからプロテゴ・トタラム 万全の守り。じゃないかな?」 「私、プロテゴ・ホリビリス 恐ろしきものから守れ。までは全て無言呪文でも習得してるのよ…実は」 「…末恐ろしいね」 「やだわ、攻撃より守りのが大切でしょ?」 「そうだね…うん。そうだ!あ、ユーリアとマシューだ!」 「シズク!デビット!」 ユーリアが手を振って手招きしていた。 「やっぱりニンニクの匂いがするわね…」 「うん。クィレル先生って変わってるよね…」 コソコソと話していると、クリィナスが入ってきた。 「み、皆さん。き、き、きょ、今日は無言呪文のテストと、プロテゴ・トタラムの習得をめ、メインに進めていきます」 1人ずつ呼ばれ、無言呪文のテストを行い、シズクは1発でパスした為、周りの子達の先生をしていた。 「心の中でしっかりイメージして、杖の振り方も基本を意識して、そうそう。じゃあ攻撃してみるわね」 「うん、お願い!」 ユーリアに向かって杖を振った。 「エクスペリアームス 武器よ去れ!」 「…ッ!?」 「成功よ!出来たじゃない!」 「み、Ms.パーキンソン成功で、ですね」 クリィナスが見ていたのか、名簿に丸を付けていた。 「良かったわね、ユーリア」 「シズクのお陰よ!ありがとう」 授業が終わり、ユーリアとマシューはクィデッチの練習に向かって行ってしまった。 「私も図書室に行かないと…」 まだまだ調べたいことが山のようにあるため、早足で図書室に向かっていた。 『シズク、そんなに急いでどうしたの?』 「ノリスさん、こんにちは。図書室が閉まる前に借りたい本があった…あ、アーガスには小走りだったことは内緒にしてね?怒られちゃう…」 『今回は勉強熱心なシズクに免じて許してあげるわ。それより…あの双子。どうにかしてくれないかしら?アーガスも手を焼いてるの…』 「フレッドとジョージね。分かったわ。捕まえておくわ」 『任せたわよ』 ノリスと分かれて図書室の扉を開いた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |